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どろんじょ@ Re, 野菜に入っているビタミンCも酸化されて危…
2007.09.15
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9月7日の続きです。


パルミラ


人体が放射線にさらされることを「被曝(ひばく)」といいます。

「被爆」とは字が若干違います。

この被曝には「内部被曝」と「外部被曝」の2種類があるそうです。

また、人体は常に「宇宙線」や地殻からの放射線によって自然に被曝しているそうで、これを特に自然被曝と呼んだりもするそうです。

「内部被曝」と「外部被曝」の違いは、「放射線源」が体の外にあって、「放射線だけ」が体に照射された場合の被曝を「外部被曝」、「放射線源」自体を体の内部に取り込んでしまった場合の被曝を「内部被曝」ということで区別されます。

放射線源を体内に取り込むことなどあるのかと驚いてしまうわけですが、その経路には以下のようなものがあるそうです。

・汚染された飲食物を摂取するなどして、放射性物質を口から取り込んでしまう。

・放射性物質が皮膚の傷口から血管に入ってしまう。

・放射性物質のエアロゾル、または気体を肺で吸い込んでしまう。


このような経緯から発生する内部被曝は、その汚染の除去が難しいために、結果として外部被曝よりも長い期間に渡って被曝し続けるという危険性があります。


次は放射線被曝による障害についてです。

これも2種類に大別されるようです。

急性(即時的)障害」と「慢性(遅延的)障害」です。

具体的には、それぞれどのような症状が現れるのでしょうか。


急性障害としては、全身に放射線を浴びた人にみられる「急性放射線症」というものがあります。

急性放射線症はいくつかの段階を経て進行しますが、特に影響を受けた部位によって3つに分類されるそうです。


造血器症候群」は、主に血球の生成(造血)にかかわる骨髄や脾臓、リンパ節が放射線の影響を受けた場合に起こります。

2グレイ以上の放射線を浴びると、2~12時間後に食欲不振、無気力、吐き気、嘔吐が現れます。

被ばく後24~36時間以内にはこうした症状がいったん消失し、その後1週間程度は体の調子が良くなります。

この間にも骨髄、脾臓、リンパ節にある造血細胞は消耗していきますが、新たにつくられることはなく、重度の白血球の欠乏が起こります。

引き続いて血小板や赤血球も不足します。

白血球が欠乏すると重度の感染症が起こります。

また血小板の不足によって出血が止まらなくなります。

赤血球の不足(貧血)は疲労、脱力、血色不良を引き起こし、体を動かすと呼吸が苦しくなります。

4~5週間後、患者がこの間に死に至らなかった場合には血球の生成が再開されますが、数カ月間は脱力感と疲労感が残ります。



胃腸症候群」は、放射線が消化管の内層の細胞に影響して起こります。

4グレイ以上の放射線を浴びてから2~12時間後に重度の吐き気、嘔吐、下痢がみられ、結果として重度の脱水症状が起こります。

しかし2日後にはこれらの症状はいったん消失し、その後4~5日間は体の調子も良くなります。

しかしこの間に、通常は人体の保護壁として働いている消化管内層の細胞が死んではがれ落ちていきます。

この期間を過ぎると、血の混じった重度の下痢を生じて再び脱水症状を起こします。

また消化管から体内に細菌が侵入し、重い感染症を起こします。

胃腸症候群の患者は造血器症候群も併発することが多く、出血と感染症により死に至るリスクが高くなります。



脳血管(大脳)症候群」は、放射線の総量が20~30グレイを超えたときに生じます。

患者は錯乱、吐き気、嘔吐、血の混じった下痢、ショックを急速に起こします。

数時間で血圧は低下し、けいれんが起こり、昏睡状態に陥ります。

脳血管症候群は、ほとんどが死に至ります。



短時間に過度の放射線を浴びると、血液、内臓、脳という人間にとって最も重要な部分に重篤な障害が及んでしまうようです。

    (「東海村臨界事故の被曝者たち」に具体的症例が記述されています。)


放射線障害には、このような即時的な影響ばかりではなく、何年、何十年も経ってから現れてくる障害もあるそうです。


放射線による慢性的な影響は、分裂増殖する細胞の「遺伝子への損傷」により生じます。

これらの変化は細胞増殖の異常を起こし、「」などにつながります。

また、放射線照射を大量に受けた動物では、生殖細胞の損傷から子孫の異常、「先天異常」が起こることが示唆されています。

しかし、日本の原爆被害者の子孫では放射線照射による奇形は報告されていません。

放射線被ばくがあるレベル(具体的な量は不明)を下回る場合は、先天異常を引き起こすような遺伝子の変化は生じないと考えられます。



癌全般において、その原因がなんであったとしても、いきなり発現するということはないようですが、放射線の影響による癌の多くも被曝後10年以上経過してから発症したりするようです。

(そうなると、その発症がはたして放射線被曝による影響なのかどうかは、実際のところ特定が難しいということになってしまいます。)


見てきた結果からすると、やはり予想通り放射線を浴びることは、人体にとっていいことではないということのようです。

検査や治療などの目的で放射線が使用される場合でも、被曝するデメリットを診断や治療によるメリットが上回ると判断されるからこそ使用されるわけです。

(今回分かりましたが、検査とはいえPET検診は「内部被曝」ということになるようです。)


しかし、「放射線=危険」、単純にそれだけだとしたら、いろいろな問題や素朴な疑問が出てきてしまいます。


たとえば、前回その成り立ちを少しは理解できた(はずの)原子力発電所は本当に大丈夫なのかとか、放射能泉は体にいいどころか危険なのではないかといった疑問です。


原子力発電については、すでに日本国内の消費電力の3分の1をまかなっているにもかかわらず、まだまだ即時中止などの反対意見が根強くあるようです。

詳しく知らないのにいうのもなんではありますが、「原発は安全かつ効率的なものである」というのが原発を推進する側の言い分のようです。

多くの人や農作物、家畜などに害を与えるような量の放射線は(少なくとも日本国内では)絶対に漏れることはなく、

漏れるとしても、その量は人が常日頃、宇宙線や地殻などから受ける「自然被曝」と変わらない量でしかないのでまったく安心であり、

資源のない日本には原子力が不可欠で、それは多少の危険性が発現してしまうというデメリットを大きく凌駕するほどのメリットがあるものである、

簡単にいえば、こういった理由によってその安全性、正当性を主張しているようです。



しかし現実に100%その通りだとしても、「核のゴミ」の問題は残ります。

前回出てきたウラン238やプルトニウム239がMOX燃料としてリサイクルされたとしても、最終的には「高レベル放射性廃棄物」といわれる放射性物質が残るのだそうです。

しかし、この「核のゴミ」を日本のどこに捨てるのか、場所はまだ決まっていません。

この高レベル放射性廃棄物は、半減期が非常に長い物質です(数億年単位)。

そのため、人間の時間感覚からするとほぼ永久に、その姿を二度と見ることがないように人間界から隔絶してしまわなければならないわけです。

かといって、人間の知らないところで自然界に漏れ出してもいけません。


核のゴミには、さらに「軍事転用の問題」もあります。

原子力発電の燃料となる「濃縮ウラン」を作ったあとに残る「劣化ウラン」が、「劣化ウラン弾」という兵器となって戦争に使用されているというのです。

もともと天然のウランなので放射能は弱いということですが、例えば、非戦闘員であるはずのイラクの子ども達までが、その微粉末を吸い込むことによって内部被曝し、悲惨な放射性障害を起こしているというのです。  

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鎌仲ひとみ監督の映画『ヒバクシャー世界の終わりに』は、我々があまりよく知らない核に関する情報があるようです。

残念ながら、『六ヶ所村ラプソディー』も含めまだ未見です。

予告編はこちら。

ヒバクシャー世界の終わりに

六ヶ所村ラプソディー

鎌仲ひとみ監督のコメント
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話を戻します。

ホルミシス効果」というものがあります。

ホルミシス効果とは、「生物に対して通常有害な作用を示すものが、微量であれば逆に良い作用を示す生理的刺激作用」をいうそうです。


放射能泉である玉川温泉や三朝温泉などは、ガンをはじめとした「不治の病」が治る温泉として有名なわけですが、この地域に生活する人たちのガンの発生率に関しても、全国平均よりも低いという報告があるそうです。

さらには、「中国の陽江では、自然放射線量が日本平均の3倍もあるのにも関わらず、胃ガンの発生率は48%低い」とか、「ラジウム岩盤浴で血液がサラサラになる」という臨床報告などいろいろあるようです。


一度に大量の放射線を浴びると危険である事は事実ですが、微量の放射線であればむしろ健康にとっては良好に作用するという、このような効果のことを「低線量(微量)放射線ホルミシス効果」と呼ぶのだそうです。

これに対して、少しの放射線でも体に悪いという「直線閾値(しきいち)なし説」や、ある一定の閾値(しきいち)を越えると危険となるという説と放射線の人体に与える影響に関しては、今もって見解の分かれる部分があるというのが現状のようです。


ホルミシス効果.gif


(従ってホルミシス効果に関しても、必ずしも再現性が得られないため、まだ確立されたものとはいえないそうです。)

(というよりも、一部?あるいは多数派?の見解としては、かなり否定的なようです。)


(しかし、巷には「ホルミシス効果グッズ」なるものが多数市販されているようです・・・・)

(理屈はどうあれ、治れば、効けばいいわけですが・・・・)



長くなってしまいましたが、次回で最後(のはず)です。





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Last updated  2007.10.06 15:34:25
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