カテゴリ:江戸・東京
神田山を開削した水路がある。江戸期に上水・治水のために掘割した神田川だ。現在。南側切土面中段に、JR御茶ノ水駅がある。駅プラットホームは、長さを持った平坦地が必要になるため、両岸の道路坂と徐々に段差が生ずる。段差の大きくなる箇所に聖橋(ひじりばし)が架かっている。 聖橋の一つ下流の昌平橋との標高差は約8m。昌平橋から聖橋まで歩いて上るには二つの坂がある。右岸・千代田区駿河台の坂は淡路坂。左岸・文京区湯島の坂は昌平坂-A(相生坂とも言った)。神田川周辺には多くの坂があり、それぞれ名前が付いている。 神田川には百を超える橋が架かっている。最も大きく華麗なのが聖橋。また高所に架かる橋のため見通しが良い。昔から風光明媚な所だった。橋からは鉄道が交わる都会の風景が一望できる。中央線、総武線および地下鉄丸の内線を同時に、そしてスカイツリーも眺めることができる。 御茶ノ水駅付近の線路は、一部盛土の上を走る。首都直下型大地震が想定されているため、耐震補強の工事が始まった。昌平橋から水道橋の約1.2km区間の地盤に、長さ15mの鉄棒4,000本を打ち込むようだ。2018年に完成するというが、地震は待ってくれるだろうか・・。 写真-1 聖橋とJR御茶ノ水駅の夜景。橋からは駅ホームの人影が見える。 写真-2 手前から丸の内線、中央線、総武線の電車が走る。都会ならでの風景だ。 写真-3 昌平坂(相生坂)の彼方にスカイツリーの展望デッキが・・。 写真-4 神田川右岸の耐震補強工事が始まった。 写真-5 広重・名所江戸百景「昌平橋聖堂神田川」。坂を登ると昌平校。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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