カテゴリ:国内旅景色
札幌市内・円山の丘に、天に伸びる千木(ちぎ)を持つ神明造りの社(やしろ)がある。創建が明治2年とされる北海道神宮だ。鳥居や本殿は、北東を向いている。明治初期、北海道の脅威となったロシア帝国に対する守護を表しているという。 北海道神宮は、市内の中心・大通り駅から、その通りの延長方向(西側)に約4kmに位置する。三方が小山に囲まれ、一方が開けた丘になっている。この地を選んだのは、函館から「三神鏡」を携えた運んだ島義勇(しまよしたけ)。開拓の父とも称されるが、佐賀藩の人でその後、数奇な運命を辿る。 拝殿の神社建築様式は、伊勢神宮に代表される神明造り。屋根を支える側面の破風の先端が飛び出ているのが特徴。両国国技館の土俵頭上の吊り屋根も、この様式のようだ。 神門の大注連縄(おおしめなわ)が一風変わっている。しめ縄中央に米俵2俵が載っている。「フラヌイ大注連縄」と呼ばれ、重さ400kgmもある。4年に一度、富良野から奉納されるという。開拓民から慕われた神社。
![]() 写真-1 神明造りの北海道神宮拝殿。 ![]() 写真-2 北1条通りに面する鳥居と第三鳥居。 ![]() 写真-3 北海道神宮神門に続く表参道。 ![]() 写真-4 神門とフラヌイ大しめ縄。 ![]() 写真-5 拝殿内と島義勇銅像。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2019年08月10日 20時34分23秒
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