第13回世界バレエフェスティバル <プログラムB> 1/2
第13回世界バレエフェスティバル <プログラムB> 指揮:ワレリー・オブジャニコフ 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団 ピアノ:高橋 望 (「椿姫」「アザー・ダンス」「ル・パルク」)■第1部■ 15:00~15:55「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」振付:ジョージ・バランシン/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキーポリーナ・セミオノワ フリーデマン・フォーゲル私のデフォはもちろんダニール&コチェトコワ(ファンですから(#^^#))ですが、この二人も思いの外というか、想像していた以上に良かったです。テクがあるので、ちゃんと音楽の軽やかさ、爽やかさが出ていて、気持ちの良い踊りでした。「パルジファル」 振付:モーリス・ベジャール/音楽:リヒャルト・ワーグナーカテリーナ・シャルキナ オスカー・シャコン良いんじゃないの~(^^)!初見の作品。白い背景に、二人の影が投影されるので、2組4人が踊っているかのようにも見えます。カテリーナ、オスカー共にラインも綺麗で、動きの質もしなやか。何度も観たら飽きるかもしれないけれど、割と気に入りました。「タイス」(「マ・パヴロワ」より)振付:ローラン・プティ/音楽:ジュール・マスネ上野水香 マシュー・ゴールディング私の「タイス」のデフォは、ルシア・ラカッラなので~。ラカッラは、脚をあげたりリフトされに入る前に、ふんっと弾みをつけたりしません。すべてがスッと水が流れるように、よどみなく流れていきます。なので、最初の何フレーズかでいちいちふんっと弾みをつけた段階で、観るのを諦めました。まあちょっと高過ぎる要求なのかもしれませんが…。アテネのシムキンガラでこれを踊ってくれたラカッラ様、11月日本にも見えてくれないかしら…。 「エフィ」振付:マルコ・ゲッケ/音楽:ジョニー・キャッシュマライン・ラドメーカーむむむ。同じゲッケ振付と言うことで、モペイとなんだか似てるし(上半身背中見せ掻い掻い/音楽全然違うけど)、それより何より長過ぎる…特に全体が長丁場のフェスにおいては。なんだかんだで都合3曲踊ったと思うのですが、1曲で終わればもう少し好意的な感想を持てたかもしれない。あと歌詞のある曲につけたダンス作品はあまり好みじゃないです。「ライモンダ」振付:マリウス・プティパ/音楽:アレクサンドル・グラズノフタマラ・ロホ スティーヴン・マックレーわぁ~これは気に入った~~!正統派ライモンダではなくガラ仕様ということですが、確かにコスチュームとか??とも思ったのですが、ラストに向けて、畳みかけるように加速していく踊りに、会場も私も大いに沸きました。後半は二人とも回る回る!マックレーの高速シェネ+高速ザンレールの連続がこれまた鮮やかでした。ラストは二人ユニゾンが揃っていて。二人とも、単に技巧があるだけではなく、とても綺麗で品の良い踊りなのよねえ。それがまたポイント高いです。■第2部■ 16:10~17:05「ロミオとジュリエット」より第1幕のパ・ド・ドゥ振付:ケネス・マクミラン/音楽:セルゲイ・プロコフィエフアリーナ・コジョカル ヨハン・コボー大好きなロミジュリ。キャストは鉄板のコジョカル・コボー!のはずだったのですが、Aプロでクランコ版を観て鮮烈な印象を得たのが、分が悪くなった原因なのかな。個人的には、予想していたほどドラマに入り込めずに終わってしまった感がありました。「ウィズアウト・ワーズ」振付:ナチョ・ドゥアト/音楽:フランツ・シューベルトオレシア・ノヴィコワ レオニード・サラファーノフうーん、最初はこの貧相(失礼!)な体格の二人にこの衣装(肌色ほぼ身体の線そのまんま)はあかんやろーと思って観てしまったのですが、何回か観ているうちに、じわりじわりと好きになってきました。なかなか良かったと思います。でも、あの、やっぱりお衣装…。「椿姫」より第3幕のパ・ド・ドゥ振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:フレデリック・ショパンアニエス・ルテステュ ステファン・ビュリョンごめんなさい。アニエス、いつの間にこんな重そうなおっさん風味(結構男顔なんですよね)に…。いったい誰が出て来たのかと思い、全く受け付けられませんでした。観る気を最初からそがれてしまったので、ステファン・ビュリョンの評価も出来ません。 「ラ・シルフィード」第2幕より振付:ピエール・ラコット/音楽:ジャン=マドレーヌ・シュナイツホーファーエフゲーニャ・オブラスツォーワ マチュー・ガニオ東京バレエ団そういや、マチューが踊るのをちゃんと見た記憶ってあまりなかったかも。もう写真集に入れて飾っておけば、それで十分ってお顔立ちなので。ああ、マチューって踊るんだなー(おいっ)。えっと、ちゃんと踊ってました。オブラスツォーワは、なんだか髪飾りがちゃちいのが気になったな。んー可もなく不可もなく。ついうっかり進行飛ばしても気づかない位、どっちでもいい気が(あ、もしかしてこれって、酷い言い様?)。(2/2へ続く)