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バス停地名学のすすめ

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2008.05.05
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カテゴリ:武蔵村山市
(前回からのつづき)

吉祥院の門前から丘陵に沿って北へ歩くと、右手に小さなトンネルの入口が見えてきます。「横田トンネル」と大きく掲示され、脇に小さく「自転車道」とあります。すなわち、サイクリング道路が狭山丘陵を抜けるトンネルで、確かに車が入るには口径が小さすぎるようです。自転車道のためにわざわざトンネルというのも不思議ですが、実はこの自転車道は、大正10年から3年間、多摩湖(村山貯水池)への導水管設置のために多摩川の羽村から軽便鉄道を敷設していた跡であり、地図で確認すると、横田から西へは野山北公園自転車道として整備された廃線跡が、途中の横田基地で分断されて入るものの、羽村まで一直線に伸びている様子がよくわかります。

トンネルの入口を覗き込むと、遠くに小さく出口の明かりが見えています。地図で測ると、トンネルはおよそ150メートルほどの長さで、その先には赤堀トンネル、御岳トンネル、赤坂トンネルと連続して続き、中藤2丁目北側から多摩湖方面に鉄路が続いていたことを読み取ることができます。記録によれば、戦前にも狭山湖(山口貯水池)の堤防工事のため、短期間ではありますが砂利運搬列車の運行が復活していた時期もあるとのこと。だとしても、ゆうに60年以上前の廃線跡であり、現役のトンネルとして現在も使われている姿は、東京の上水道史を考える上でも貴重な産業遺構として、特筆に価するでしょう。

トンネルへ一歩足を踏み入れると、すうーっと冷たい風が頬をかすめます。トンネルの中と外で、驚くほどの気温差があります。出口まで歩いてみたいところですが、時間の関係で今回は断念。その代わり、西へ伸びる遊歩道を経由して、青梅街道へ戻ることとしました。

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最終更新日  2008.05.05 22:34:17
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