I have a dream

こんばんは、ほうとうです。
　１６日から１８日の３日間で催行されたモンベルのツアー（ＭＯＣ）に参加して、日本百名山の
２座、仙丈ケ岳（標高３０３３ｍ）と甲斐駒ヶ岳（標高２９６７ｍ）に登って来ました。
　南アルプスの北沢峠を挟んで相対する高峰で、優美な姿から「南アルプスの女王」とも称され、
「花の百名山」でもある仙丈ケ岳、そして白く輝く花崗岩のピラミダルな姿から「貴公子」とも呼
ばれることのある甲斐駒ヶ岳です。
　３連休で百名山２座を登るという効率的で、特徴の異なる名峰を歩けるので、迷わず申込み
ました。

　長野県伊那市の仙流荘前で集合し、南アルプス林道バスで北沢峠に向かいます。仙流荘の西、
国道１５２号線は有名な中央構造線（日本トップクラスの大断層）に沿っているのですが、この東
に平行する「戸台構造線」、「仏像構造線」という二つの大断層が走っていて、この断層を横切り
ながら、バスは登って行きます。ですから、幕岩、白岩というバカでかい露岩や、露頭を見ること
ができます。

　戸台川越しにギザギザの

鋸岳やその奥に甲斐駒ヶ岳を見ながら気分は高まり、深い谷が無くなり登山口の北沢峠に到着です。

　バスを下車し簡単に準備をして、南西側の尾根に取付きます。辺りは

原生林の森が広がります。
　１合目から２合目にかけてはなだらかですが、他はひたすら登って行きます。5合目の大滝ノ頭の
分岐で、我々はトラバース道に入り、藪沢を横断します。

　藪沢の手前では、

雪渓の残る沢を渡り、藪沢小屋前を過ぎ、藪沢からはお花畑が断続的に続きます。（花の写真や
登山に関する情報は、登山サイトYAMAPに「ほうとう」名でアップしていますので見て下さい。）

　馬の背ヒュッテ横にはこんな枝ぶりの

ダケカンバが迎えてくれました。逞しい。

　この後、もう少し登って仙丈小屋で泊。ガッスガスで夜には雨が降り、ご来光は断念。
　朝食後、山頂を目指すとガスはだんだん晴れていき、ブロッケン現象のほか、山頂付近で色々
眺望が楽しめました。


　　　仙丈ケ岳山頂から鳳凰三山


　　　（左から）北岳、間ノ岳、塩見岳


　　　大仙丈ケ岳


　　　朝露のイワベンケイ


　　　藪沢カール（左上が山頂、右下仙丈小屋）

　小仙丈ケ岳のピークを経由して下りますが、

小仙丈沢カールと甲斐駒ヶ岳、奥に（八ヶ岳）赤岳
を眺めながら高山ならではの達成感に浸りながら下って行き、北沢峠を経て、仙水小屋に泊まり
ました。
　甲斐駒ヶ岳の話は次回で。