プロジェクト2888分のＸ

上海Ａ株もチョイと戻してますね。東京市場も堅調でした。まあ、2月の二の舞にはならないぞということでしょうか。いちいち上海のご機嫌を伺いながら世界が動いているわけでもないですからね。バブルがはじけようがどうなろうが放っておけばいいんですけど。

さて、今回は変額年金保険ネタにて。前回は変額年金保険の課税繰り延べについて書きましたが、今回はリバランスです。

私も投信を買い始めたのは結構歴史が浅く、ついこの間といった感じなのですが、やはりバランスは考えます。おおざっぱに分けると、海外か国内か、債券か株式かというところですが、私の場合は、債券か株式かＲＥＩＴかという分類で考えております。このうち、国内債券は現状金利が低いため、投信で購入するのは不適でしょう。国内REITも直接買っていますので、必要ありません。ただ、国内株式については少々保有していますが、直接も買っていますので、それほど多くを振り向けません。というわけで、主として海外物を投信で購入しているのですが、やはり、リスクを意識すれば、債券を手厚く、ついでREIT、株式といった順番がいいかなあというイメージでした。実際の購入金額は、債券＞株式＞REITになっています。2月の同時株安のときに欧州株投信を買い増したので、株式とREITが逆転しましたね。市場規模を加味すれば、この順番もいいと思います。

で、現在の評価額の方も、一応は債券＞株式＞REITの順にはなっていますが、債券には株式の1.7倍の購入資金を使っているにもかかわらず、現時点で海外債券と海外株式投信の評価額の差はごくわずかで、今にも抜かれそうです。また、海外REIT投信に振り向けたのは債券の半分の金額ですが、現時点での評価額は約7割になっています。よって、株式にしろ、REITにしろ、ポートフォリオにおけるリスク資産の割合が高まってきてしまったことになります。ぼちぼちリバランスをしなければとも思っているのですが、これもなかなか面倒です。かといって、自動的にリバランスしてくれる資産分散型の投信も好きではありません。自分自身で好きな割合にコントロールできないからですね。

その点、変額年金保険はリバランスが自由にできるという特徴があります。むろん、その変額年金で提供されたメニューの中でのリバランスですから、個々の投信は必ずしも満足行くものではないでしょうが、国内／海外、債券／株式程度の区分ごとにまあまあメニューは揃っているでしょう。第一生命お勧めの「フェアウェイ」では、バランス型、国内株式型、J-REIT型、国内債券（マネープール）型、海外株式型、海外債券型（米MMF含む）がラインナップされていて、セクターによっては複数の中から選べます。残念ながら、海外REITがないんですが、まあ基本はだいたい揃っているかなという感じです。

これらのファンドの保有割合ですが、１％単位で年間15回まで無手数料で変更することが可能です。まあ、年15回もこまごまと変化させませんが、上記のように当初の想定よりリスク資産が高まってきたときなど、簡単にリバランスできるし、さらに、世界同時株安が起こったときに株式を厚めにもっていくとか、そういったことが割と機動的にできるのではないかと思うわけです。しかも、変額年金保険の特徴として、リバランスの際にも課税されませんから、残高をまるまる使えます。通常の投信では、リバランスをしようとして利益が出ているものを一部売却したりすれば、課税されますし、また、別の新たな投信を購入すれば、ノーロードでなければ手数料も生じるでしょう。こういう目減りが一切なくリバランス可能なところがいいところです。

むろん投信でも、いくつかのファンドでグループを作り、その間のスイッチングでは手数料無料ということもあるでしょう。ブルベア型のファンドなんかたいていそうなっているでしょうしね。しかし、全く異なるタイプの投信間でのスイッチングで無手数料は珍しいと思います。

まあ、こういったポートフォリオのリバランスという点につきましては、投信のセット購入に比べれば、メリットがある点かなと思うわけです。