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テーマ:読書(8218)
カテゴリ:【読書】働くこと・キャリア・転職
本のタイトル・作者 3000以上の家計を診断した人気FPが教える お金・仕事・家事の不安がなくなる 共働き夫婦 最強の教科書 [ 内藤 眞弓 ] 本の目次・あらすじ 序章 親世代と同じ生活はできない5つの理由 第1章 ステップ1:家計管理で今すぐできる5つのこと 第2章 ステップ2:家事で今すぐできる5つのこと 第3章 ステップ3:育児で今すぐできる5つのこと 第4章 ステップ4:職場で今すぐできる5つのこと 第5章 ステップ5:ママ友・パパ友・ご近所づき合い・両親との関係でできる5つのこと 第6章 産休・育休期、乳幼児期、小1の壁、中学受験の乗り越え方 終章 妻と夫が「共働きの壁」を克服すべき5つの理由 引用 家の中も大変、仕事も大変となれば、「私、一体何やってるんだろう」と思うこともあるのかもしれません。人間誰しも嫌なことは避けたいものです。そのとき頭に浮かぶのが「子どもを犠牲にしている」という呪文です。 感想 2021年264冊目 ★★★★ この手の本は山ほど読んでいるのですが、これはちょっと何か違いました。 ファイナンシャルプランナーの方が書かれた本なのだけど、踏み込んでいて、もっと先の「どう生きたいか」を説いているし、そこにリアルにお金の現実を突き付けて、「逃げるな!」と言われているような気がした。 金銭もそうなんだけど、働き方や女性の生き方について参考になる本。 著者、若い方かと思ったら1956年生まれのベテラン。 それでこの考え方してるって、すごいな。 何度も夫婦を企業にたとえるところがあって、妻が正社員からパートになったら○○円の収入源、会社なら売上がこれだけ減るということだ…とか、分かりやすかったです。 そして繰り返し、「今のこの状況は永遠に続かない。一時の感情で決断をするな」ということを説かれている。 上記の引用部分なんて、もうまさに今の私の思考回路ですよ。ぐっさー。刺さる。 そしてこの内容を課長との面談で言ったよ。 このポジション、私じゃなくてもいいですよね。これ(上にあがって裁量権を身に着けていくこと)は私がやりたいことではないと思う。向いてないし。大変すぎるし。見合わないし。 課長からは「望んでいる仕事がいつだって出来るわけではない」「それで係長からおりて自分の領域の仕事だけをしていくのか、それでいいのか」「石の上にも三年」と言われました。はい。 途中から自分でも何言ってるのか分からなくなってきたもんね。 なんだろう、自分が我儘を言っているのだろうか。 自分の人生を、時間を大切にしたいと思うことは、仕事よりそっちのほうが大事なんだと主張することは、駄目なんだろうか。 私が甘くて、覚悟が足りなくて、どうしようもないのか。 私は大変さから逃げようとしているだけなのか。 それでも誰が、今この先数年は続くであろう大変さを分かってくれるのか。 専業主婦の妻がデフォルトの人たちに、私の言葉は通じないのだろうか。 自分の中に「甘え」があるんだろうな、とは思う。 子どもが小さいから、まだ若いから、一年目だから。 自分に枷を掛けて、すべてを注ぎ込まないで良いように。 その免罪符は、いつまで使えるのだろう。 私はそれで赦されようとしてはいないか。 同じポジションであれば、求められる責務は同じ。その人がどんな状況であっても。 でも、だからこそ、「時短」という枷があると、しんどい。 同じ仕事を、同じ対応量を、時短勤務で、残業なしで。 はっきり言って、女性が上にあがりたがらないの、めちゃくちゃ分かった。 損だからだ。望んでないからだ。こんな生き方。 それが、身に染みて分かった。 「こんなやり方じゃあ、女性活躍、役職割合実現何て夢のまた夢、誰も後に続かないですよ」 と私は言った。 それは女性だけでなく、男性もそうだ。 けれど課長は言う。「それは君が変えていけばいい」と。 時短勤務をとればいい。それでも出来る、仕事がこなせると言うことを示せばいい。 違う、と言いたかった。そういうことじゃないんだ。 でも上手く言えなかった。 降格か、続投か。 まだ答えは出ない。 ○本を読んでいて「はっ」としたところ。 ・保育園に子どもを預けて働く夫婦は、夫も妻も有償・無償をあわせ1日10時間以上働いている ・女性は家庭役割を担う前提→女性は離職率が高い→難易度や重要性が低い業務を割り当て賃金を下げ、企業が被るコストを削減する→女性が離職するという「予言の自己成就」状態。 ・男性の高賃金は女性の低賃金の上に成り立つ。能力ではなく性別、労働の質ではなく労働の量による賃金決定。長時間労働、滅私奉公→是正された場合、男性だけが家計を支えるのはリスクが高い。 ・時短勤務でも仕事量は減らない→収入は減→マミートラック。パート勤務転換への心理的ハードルが下がる。一時的な事情で将来の可能性を決定しないこと。 ・妻が人生の大切な領域である自分の「職場領域」をゼロにしても、それは社会規範に則っただけで、夫も子供もそれに気付かない。 ・転職したくなったら、自分の思考やキャリア分析をすべき。なぜ?どんな働き方をしたい?今の自分には何が出来て、何が出来ない? ・小4の壁(学童終了、学習についていけない、中学受験) ・父子世帯となったことを機に24.7%が転職している(労働時間が合わないから22.9%) ・「私のまま」生きる。常に変化し成長し流動する「私」にワクワクすること。仕事は「私」に自由や成長を与えてくれる。 我が家は来年度、上の子が小学校に入学して「小1の壁」を迎えますが、その後に「小4の壁」もあるんですね…え、何なの?今時子育てするのってロッククライミングとかそういう感じなの?壁おおすぎじゃない? 私が子どもの頃は、私立の中学に行くなんてほんの一握りのお金持ちの子どもだったのに、今はそうではないらしい。 子どもが「私立に行きたい」と言った時、そのお金を出せるだけの…と考えると、やはり正社員という今の立場は捨てられない。 自分がこれから先やりたいこと(早期退職、違う町や国で暮らす)のためにも、お金は必要だ。 なら、働くしかない。なるべくよい環境で。 自分の時間を切り売りして、自分の人生を量り売りして。 ならば、どうせなら高く買ってくれるところへ。 それは今の会社なんだろうか。 それは、今の働き方なんだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.01.01 17:46:49
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