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2022.12.14
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テーマ:読書(8218)

本のタイトル・作者



みんな違う。それでも、チームで仕事を進めるために大切なこと [ 岩井 俊憲 ]

本の目次・あらすじ


第1章 どんなときも建設的な視点をもつ
第2章 価値観をチューニングする
第3章 部下の感情に巻き込まれない
第4章 チームの貢献感・信頼感を育む
第5章 それでも、目標を掲げ続ける

感想


2022年323冊目
★★★

アドラー心理学について書かれた本をよむたび、「まこと、真なり」と思う。
で、すぐ忘れて同じループにはまって、また読み返して「そうだよなあ」と思う。
その繰り返し。
人間って簡単には変われないね…。

この本は、アドラー心理学×組織論。
確かに、アドラー心理学の「これから何が出来るか」という建設的な考え方って、組織論と相性が良い。

会社って、8時間なりそれ以上なり、同じ空間に決まった人間が閉じ込められている。
みんな同じ目標を達成するための共同体(チーム・組織)であるはずなのに、いつのまにか大局を見失い、目先の人間関係だとか仕事の損得でごたごたするようになる。

長いものに巻かれ、管を巻き。
でも、その中でも変わることは出来る。

私はアドラーの「すべては自分が決めたことである」というところが、それは希望でもある(これから幾らでも自分で選択して変わることが出来る)けれど、同時に決定的に自己責任論で厳しすぎやしないか?と思っていた。

著者は、それを「環境の影響は受ける。だが、決定打ではない」という意味で捉える。
「どんな環境にあろうとも、建設的な道を自分で選べる」。

前を向こう。明るい方へ行こう。先へ進もう。そうあろう。
私は、アドラー心理学ってそういうものだと思っている。

この本では、「人が不機嫌なのには目的がある」として、それは「原因」があるからではなく「目的」なのだという。
うちの職場にも、とにかく怒り散らす人がいる。
私から見たらとても非合理だし非効率なのだけど、ある時「どうしてこの人はこんなに怒るんだろう?」と思っていて、気付いた。
ああ、この人は本当は、困っているんだ。
どうしていいか分からなくて、誰かに相談したくて、決めてほしくて、でもそう言えないんだ。
それからは、わりと「あー、また困ってんなー」という目で見られるようになってきた。たまに「ええ加減にせえよ、大人やろ」と思って内心でキレちゃうけど。

だから、そういうふうに人を見ると、結構人間関係が変わったりする。
そのうえで変えられないものもある。

はい、私は同じ職場の女性と拗れに拗れてしまって、もはや完全に無視されている。
話しかけてもスルー。私に用事がある時は、上司を通じて話してくる。
聞こえよがしに複数人で悪口を言われる。
なんでこうなったんかなあ?と思っているけど、もうあんまり考えるのやめようと思った。

この本に書いてあって、アドラー心理学を読むたびにハッとする「課題の分離」。
自分の問題(自分が出来ること)と、相手の問題(自分が出来ないこと)。
そこにちゃんと線を引いておかないと、私はどうしようもないことを前に延々と思い悩まないといけないわけだ。

ここから先は、私の問題じゃない。

部下についても同じことが書いてあったけど、これ難しい。
ついつい、手を、口を出してしまう。
効率が悪いやり方でやっているのを見るのに耐えられないんだ…。
組織としての目標を達成すると言うのは私の問題でもあるんだけど、ここの線引きはまだ難しいな。

去年、「どうすればいいですか?」とひたすら訊かれ続けて辛かった。
それにずーっと答えを返し続けて、でも結局、私はその人の考える力や成長の機会を奪っただけなのかもしれなくて。
私だってまだまだ未熟で、間違えることもある。
でも、この本で「基本的に部下の問題である」という線引きをしているのを見て「おおお」と思った。
その思い切り、割り切り、出来ないなあ…。

この本に、自分の中に「決めつけ」の言葉が出てきたら、「本当に絶対?」「違いない?ほかの可能性は?」「必ず、の根拠は?」と自問して考えること、とあった。
これ、よく言われていることだけれど、思考の癖。
気にしているけどなっかなか直らない。

ゼロサム思考も根強くて、ひとつ何かで失敗したりすると、「もうだめだ、生きている価値がない、死にたい」までズドーンと行くので、「なんでやねん」と思うように、何度も何度も自分を躾け直している。

「目標のレベル分け」という考え方も紹介されていて、これは組織目標を部下に使い分ける時に

・究極目標…理想
・達成目標…高い水準
・当面の目標…能力+少しの努力
・最低限の目標…能力+リスクに備える最低限の達成

として、「完全勝利か完全敗北にならない」ようにする、というもの。
これも、日々の自分の学習に使えるなと思った。

「あーまたダメだった」「私ってなんてダメなんだ」「自分が決めたことも出来ないなんて」「こんなことしてて何になるんだ」「もうやめたい」と私が感じている時、それって前提が「究極目標」なんだよね。
でも毎日毎日それが達成できるかと言うと、体調もメンタルもあって、日々クリアしていくことはかなり難しい。
そんなとき、お得意のゼロサム思考(オール・オア・ナッシング)ではなく、「クリアできたこと」を目標を達成したとすること。
そのレベル分けをしておくというのは、自分のメンタルにすごく良いし、継続のモチベーションにもなると思った。

アドラー心理学、読んだことがない人は絶対何かしら何でもいいから読んでみて!と思っている。
私は前に読んだ本の三角柱の話が印象に残っていて、「どうしたらいいですか」の部下にもその話をした(響かなかったけど)。
「かわいそうな私、ひどいあの人」の二面が見えている三角柱がある。
けれど見えていないもう一面には、「これからどうするか。」が書かれている。

いつもそう考えよう。
顔を上げよう。前を向こう。明るい方を目指そう。一歩でも進もう。そうあろう。

神よ、変えることのできないものを静穏に受け入れる力を与えてください。
変えるべきものを変える勇気を、
そして、変えられないものと変えるべきものを区別する賢さを与えてください。

一日一日を生き、
この時をつねに喜びをもって受け入れ、
困難は平穏への道として受け入れさせてください。

ニーバーの祈りを胸に留めて。

これまでの関連レビュー


・嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え [ 岸見一郎 ]
6月に読んだ本


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最終更新日  2022.12.14 06:57:12
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