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2023.09.01
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テーマ:読書(8219)

書名



女性管理職が悩んだ時に読む本 [ いくみ@女性管理職&ブロガー ]

目次


はじめに
第1部 女性管理職の時代がやってきた!
第1章 女性管理職、やりがいを持って頑張れるの?
 1 一般職と見え鵜世界の違い
 2 仕事人、どうせやるなら極めよう
 3 時代がキャリアを後押ししてくれる(女性活躍のための法律や制度変遷)
 4 人的資本開示への関心の高まりとESG
第2章 いくみはどうやって歩んできたの?
 1 新卒時は就活に苦労・中小企業の事務員として何とか一歩を踏み出す
 2 結婚・夫の転勤・出産で転職ままならず、非正規雇用で8年間
 3 40歳で正社員復帰、小学生の子供をかかえながらも奮闘
 4 必死にやってきて2年後、管理職に登用される
 5 管理職6年後部長職昇進、11年後事業本部長就任・部下100名超の部門責任者となる
 6 定年再雇用でも管理職継続

第2部 女性管理職のお悩みにお答えします!
第3章 女性管理職の悩みあるある・職場編
 1 管理職は大変! 心が持たない…
 2 コミュニケーションの悩み
 3 ビジネススキルの悩み
第4章 女性管理職の悩みあるある・プライベート編
 1 仕事人と家庭人 どうバランスを取ればいいの?
 2 子は親の背中を見て育つって本当?
 3 プライベートの過ごし方オススメ
第5章 女性管理職の悩みあるある・生き方編
 1 キャリア継続の悩み
 2 生き方の悩み
第6章 人生100年時代、生涯活き活きと過ごすことが長寿の秘訣
おわりに
参考図書

感想



この春から出向先の会社で係長をしている。
すんごく…びみょうな立場。
部下がいるけど、部下じゃない(私の上司が直属の上司、みたいな立ち位置)。
そして部下のほうが長く会社にいるので詳しく、その中で業務が回っていて蚊帳の外。
前の会社でやっていたプレイングマネジャーの「係長」とは、同じ役職でもえらい違い。
それでもいろんなことを覚えようと積極的に首を突っ込んでいたら、上司から「これはノマさんの担当じゃないから」とやんわり断られる。
更に突っ込んでアピールしていくと、「お前の仕事じゃない」とその上司からキレられた。

私の立場というか、役目って一体…?

周りからは「この会社にいる3年間は、育児に専念してもらって」と言われる。
4月から色々うまく行かず、人間関係構築にも躓いて、「もう辞めたい」と嘆いていた。
適応障害ってやつだな、これが…!
今はもう、黙って自分のテリトリー仕事だけをしている。
(そうするとそれはそれで上司の上司から、「君の仕事(マネジメント)をしていない」と言われるのだが、いろんな物事が1対1の別室の話で決まるor昼休みや業務終了後の雑談で共有されているという現状なんで、私はただひたすら自分がいる時に聞き耳を立てている…。)

管理職として悩んだ時に読む本、というか私は管理職を続けるか、を悩んでいる。
今やっていることが管理職ではないというのもあるし、元の会社に戻った時に果たして前と同じマネジャー職務をできるだろうか?という怖さもある。
(ちなみに出向すると、「出向してきたご褒美」として役職がひとつ上がって元の会社に戻るのが通例で、そうすると私は課長補佐になって戻ることになる。うそん。)
だって、圧倒的に、向いてない。
自分のことだけで精一杯。

この本の著者は、

いくみ@女性管理職&ブロガー
1962年神奈川県生まれ。会社員歴37年、ワーキングマザー歴30年。中小企業の事務員から始まり、女性管理職に憧れるも結婚を機に退職。出産、子育て、夫の転勤などによって非正規雇用の期間を経て40歳で正社員復帰。現在は上場企業で管理職歴18年。定年再雇用後も管理職を継続しており、部下の延べ人数は200名以上。これまでの経験を背中にいる人たちに伝えたいと一念発起し、2017年からブログ「ねーさんらいふ」を運営


というわけで、男女雇用機会均等法が施行された頃(1986年)に就職され、一度は結婚で退職されるも、非正規からまた管理職まで上り詰めた方。
こういう人とはさ、ポテンシャルが違うんだよな…。いじいじ。
私、1986年生まれ。男女雇用機会均等法と同い年。
その結果がこれだよ、ごめんな、先人たち。
でも究極の機会均等でいくと、平等であるということは個人の特性と性質に拠るということだから、これはこれで正しいんだと思うんだけども。

前部署からは、「ノマさんがいない損害がすごい」と言われて、少し慰められた。
新しく来た人が「全部ノマさんが残したマニュアルに従ってやってますよ」「これ見たら全部分かるからすごい」と言ってくれた。
「ノマさん、係長やりながら自分でもものすごい量の仕事担当していたんですね」。
係長になってからの2年、必死にやっていたことは、無駄ではなかった。
私はあそこで、がむしゃらに頑張っていたんだよね。それを少しは、残せたんだ。
でも今は?…。
バタバタして、ワタワタして、落ち込む毎日。

係長になったばかりの頃、仕事が終わらなくて、夜残業していた。
オフィスのフロアには私ひとりだけ。
私はなんて仕事ができないんだろう。
今日も夫にお迎えをお願いした。
帰ったらお皿を洗って洗濯物を回して、明日の晩御飯はどうしよう。
山積みになった決裁書類にハンコを押しながら、ぼたぼた涙を零していた。

なんでこんなことになったんだろう。
自分の力を試してみたいなんて、なんで思ったんだろう。

つらい、つらい、つらい。
そればかりだった始め。
でもそれを乗り越えて、だんだん知識が身について、周りの人にいっぱい助けてもらって、なんとか「判断」することができるようになる。
判断して動くことができるようになってくる。
そうだ、私はこれまで「決断」することがなかったんだ、と気付く。

見えている世界が格段に異なる。
一般職の時に見えている世界は、自分の業務やその周辺で起こっていること。
登山に例えるならば、麓から始まって高くとも山の中腹にいるような感覚です。管理職になると、もう、そこに見えているのは山頂近辺の景色にほかなりません。
一般職の時には経験できなかった視座。管理職になって何を得たか?と申しますと、一番はこの点に尽きると言っても過言ではありません。


この方がおっしゃるように、見えている世界が変わる。
与えられる情報も変わるし、自分がしたいことをある程度できるようになる。
それは確かに、面白かった。
なるほど、こういう景色があるのか。
それはしんどい思いをして登らなければ、見えなかったもの。得られなかったこと。
「あそこから何が見えるんだろう」や、「あそこに登っても大したものは見えないでしょ」でもなく、そこに行って見てみたかった。
でも頂上に近づく○合目、でもう私は無理かも、と思う。

著者は、管理職を続けたいか降りたいか迷った時には、「続けるために自分の気持ちの中で何を乗り越えればよいのか?そのために何をすればよいのか?」を書き出して次の目標を探すように言う。
そして降りたい時には、「管理職を降りたら何をしたいと思うのか?」。
確かに、降りたらどうしたいか、なんて無いんだよねえ。
肩の荷をおろして楽になりたい、くらいの気持ちだ。

私に係長なんて無理です、と泣き言ばかり言っていた一年目。
上司は「ノマちゃんがやらねば誰がやる」と笑っていた。
やりたいやりたくない、じゃない。
役職というのはそういうものなんだよ、と。

その人の得意を生かして苦手をフォローするように仕事を采配するのも、楽しかった。
(結局これは、元部下の一人が私を徹底的に嫌っていた、ということから人間不信に陥っていまだにそのことを引きずっているのでもう部下怖い人間怖いってなっている)
著者が紹介しているアドラーの言葉、
「人の育て方に迷った時には、自分に質問をするのだ。『この体験を通じて、相手は何を学ぶだろうか?』」
これ、自分にも言える。
私は今、何を学んでいるところだろう。
せっかく培った自信を粉々にされて!

上司から異動を打診されてきた著者は言う。

ずっと同じところにいて快適なままではきっと、私はそれ以上に物事を吸収することができなかっただろう。


確かに、私は今、毎日新しいことを学んでいる。
そしてまた内省を繰り返している。
自分のまずさ、が100%発揮される職場において。笑

前の職場にいたら、たぶん良い気になっていただろう。
いっぱい勉強して、ある程度色々できるようになって、みんなからもチヤホヤされて。
まあその意味では、良かったのかもしれないね。
人生山あり谷あり。楽ありゃ苦もあるさ。

次にどうするかは、まだ未定。
走りながら考えて、結局最後まで走るのかもしれない。
あるいはどこかで立ち止まって引き返すのかもしれない。
もしくは違う道を行くことになるのかも。
きっとどれにも後悔がつきまとい、いつでも迷いを抱えている。

それもまた、答えの一つの形なんだろうな。
迷えるということも、自分のこれまでの答えというか。


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最終更新日  2023.10.06 23:56:00
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