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カテゴリ:タイガース脇役物語
タイガース脇役物語9-1 代打の切り札 昨年numberが行ったアンケートの結果がある。タイガースで「代打の切り札といえば誰?」をたずねたもので、次のような結果だった。
1位 八木裕 2位 川藤幸三 3位 桧山進次郎
この3人でおよそ7割の支持を占めている。
しかしながら、代打の切り札として活躍した選手は、それぞれの時代、ファンの年代によって印象が違うのは当然のことである。今回は、そういった選手たちを見ていくとともに、非公式サイトが一番好きだった選手を紹介する。代打といってもそこに行き着くにはいろいろな過程があるため、まず一時代レギュラーを張ったあとの晩年、代打に転換して行った選手を見てみる。
レギュラーから代打へ
さすがに古いところはわからないので、知るところでは遠井吾郎からになる。高卒1年目から一軍経験があり、約12年間ファーストのレギュラーだった。1974年、アルトマンが加入したところから控えに回り、代打専門へと切り替わっていくが、体重増で守れなくなったのも大きな要因だろう。代打通算96打点はタイガースで第3位である。
遠井と同じように、レギュラーの力がなくなったあと代打に生きる道を見つけた選手では、真弓明信、岡田彰布、八木裕、桧山進次郎、関本健太郎などがいる。
真弓はタイガースに来て約13年間レギュラーを勤め、晩年の4年は代打に徹した。1994年の代打成績は傑出しており63打数17安打30打点を記録している。この単年度の代打30打点は今も日本記録である。
岡田は代打としての才能はあまり無かった。入団から12年のレギュラー時代を経てタイガースでの最後の2年を代打で過ごしたが、あまり好い印象は無い。切り札と呼ぶわけにはいかないだろう。
八木は「初代代打の神様」と言われる。レギュラーは約5年間と短く、主に代打ですごした期間が倍の10年であるため、これが「神様」と呼ばれる所以だろう。怪我もあって1996年は一軍出場が無く戦力外になりかけていたが、このオフに就任した吉田義男監督が引きとめ、代打専門に再生した。代打通算成績は400打数94安打98打点13本塁打で、打点は球団第2位である。代打で2割8分を超えた年もあり、レギュラー時代より代打時代のほうが打率が良い。相当な代打適性があった選手だった。
記憶に新しい桧山は、八木と同じような道を歩んでいる。約11年間レギュラー級の時代を経て、2007年ごろから7年間は代打人生となった。代打通算158安打、111打点はいずれも球団第1位、セリーグでも2位の記録である。
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Last updated
2015年08月22日 00時26分07秒
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