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ドクターイワタの認知症ブログ~東海エリア最高の治療実績~

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Nov 1, 2013
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長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイト​

地域に根ざした介護と医療の連携を実践する


認知症患者さんに接する人たちには多くの業種の方々が見える。多職種連携というと介護支援専門員(ケアマネージャー=care manager、介護サービスを手配する人)、看護師、介護士(ヘルパー(日本語英語)=care worker、プロの介護士)、理学療法士(physical therapist=【略】PT)、作業療法士(occupational therapist=【略】OT)、歯科衛生士、歯科医師、医師などが含まれる。

中でも介護サービスの中核を担うケアマネージャーは一人で上限利用者数43人(要介護者35人+介護予防8人)を担当されており、彼等に認知症診断および治療について学んで貰うことはとても重要なことである。単純計算ではケアマネージャー100名で4300名の利用者を救うことが出来るのである。

長久手南クリニックでは開設時からケアマネージャーを中心とした多職種の認知症教育を目的に認知症カンファレンスを開始した。今までに28回開催しており、延べ約1500名の方々が認知症について学んでいただいた。名古屋フォレストクリニック河野和彦先生に12回の講演して頂いており、日本一の認知症カンファレンスであると誇ることが出来る。本年も11月27日(水)6:30pmから河野和彦先生に講演して頂く。毎年の恒例行事として長久手南クリニックと連携している多職種の方々に参加して頂いている。

勉強会風景


長久手南クリニック認知症カンファレンスで認知症についての高度な知識を身につけた多職種の方々は名古屋東部地区の認知症患者さん達を救ってくれている。毎日20件以上の相談が携帯電話、携帯メール、PCメール、クリニックFAX、クリニック固定電話へ入るのである。それらの相談すべてに毎日答えることで投薬量と投薬のタイミングの調節を図っているのである。処方した医師にはそれだけの責任がある。当たり前のことをしているだけである。このようにして地域に根ざした介護と医療の連携を実践している。

ほとんどの医師は下らない権威を大事にして患者さんや家族のことを真剣に考えようとしない。それができないのは、単に医師が謙虚ではなく患者から学ぼうとしないからである。自分が医師だということは、別に大したことではない。医師一人で認知症は治せないということを知るべきである。



20131115#4918#9

県外で独居生活をしてみえ、長女が認知症に気づき当クリニックを受診された。非常に穏やかで周辺症状はほとんどないが、夜間大声および昼間傾眠、頭部CTで前頭葉以外に萎縮が見られない。前回も話したようにレビー小体型認知症の頭部CTは所見が少ないのが所見である。レビースコア3でありレビー小体型認知症と診断した。中核症状の改善のためリバスタッチパッチ4.5mgを開始して、Newフェルガード2包を勧めた。昼間傾眠にシチコリン1000mg静注しておいた。脳血管性認知症も合併しており、プラビックスおよびサアミオンも併用した。今後、プロルベインDR4Capを勧める予定である。



20131115#4914#10

県外で独居生活をしてみえ、長女および次女が認知症に気づき当クリニックを受診された。1ヶ月程入院されており、今後は長女と同居するということで転院希望であった。幻視、妄想、パーキンソニズム、意識消失発作を伴っており、典型的なレビー小体型認知症(レビースコア5.5)であった。頭部CT上、側頭葉軽度以外萎縮が見られない。やっぱり、レビー小体型認知症は頭部CT所見が少ないのが所見なのである。両側基底核ラクナ梗塞多数見られ、プラビックスおよびサアミオンも併用した。昼間傾眠が見られ、意識消失発作の既往があるためシチコリン1000mg静注しておいた。



20131115#4913#11

県外で昼間独居の状態であり、同居している長女が認知症に気付き当クリニック受診された。近医からメマリー5mg→10mg→15mgと3週間分処方されていたが、家族の判断でフェルガード100 2包のみ飲ませていた。夜間大声/昼間傾眠/小刻み歩行からレビースコア5であり、レビー小体型認知症と診断した。認知機能低下に対してリバスタッチパッチ4.5mgを開始し、フェルガード100 2包継続とした。鬱状態に対してジェイゾロフトを開始した。認知症患者にメマリーを最初に出す医者は認知症を知らない医者である。メマリーは改善率60%/悪化率30%(自験例545名の検討)なのである。メマリーは言ってみれば藁をも掴むの藁であり、患者が悪くなったときに一か八かで使う薬なのである。メマリーを止めた家族の判断は正しかったと言えよう。

20131115#4912#12

施設往診時に診てほしいと言われちらっと診察した。前医からアリセプト5mgが出ており、暴れていたため即時中止するようにアドバイスした。アリセプト中止10日後、認知症外来初診時にはとても穏やかな表情をしていた。明らかな語義失語があったが穏やかだったので意味性認知症と診断してリバスタッチパッチ4.5mgを開始してフェルガードB2包を勧めた。後から考えるとすっかり騙された。4日後の定期往診時には大声で怒鳴りちらしている全くの別人、まさしくビック病という状態であった。唖然としながらも、すぐにパッチとフェルガードBを中止して、ウインタミン12mgとフェルガード100M2包へ変更した。語義失語を伴ったピック病というのが正しい診断であった。間違ったらすぐに修正すればいいのである。


我がドラゴンズについて その2

前回ブログの最後に落合GMの契約更改について「活躍してチームが優勝したら給料が上がる、活躍できずにチームが低迷したら給料は下がるということを思い知らせるのである」と書いた。井端ショック(年俸88%ダウンを拒否して退団)が起こったのはその数日後だった。その後も全員白旗状態で、微増が2名のみという有様であった。

来年はこの悔しさをバネに頑張るしかない。プロは契約社会である。やるべきことがやれなかったら給料は下がるのが当たり前、でも、やることをやって良い成績を上げれば当然給料は上がる。怪我をしない強い身体をつくりながら、技術も磨いていく。下手なんだから練習して上手くなればいい。そして実践から学ぶ。

野球選手は20歳から40歳まで働けたとしても20年が勝負なのである。みんな選ばれし強者ばかりの集団である。気を抜いていれば食われてしまう。毎年、最後の年だと思って死ぬ気で頑張ってほしい。そして、愛するドラゴンズが再生して仲良しクラブからプロの集団に戻ってほしいと心から思う。

日本認知症学会11月9日ドクターコウノ登壇

11月9日(土)午後4:30-5:30 キッセイ文化ホール。
第32回日本認知症学会学術集会(長野県松本市)
イブニングセミナー:前頭側頭葉変性症(FTLD)の変容、周辺疾患、治療。
演者:名古屋フォレストクリニック院長 河野和彦。

私は仕事があるため、名古屋から応援する。長久手南クリニック認知症カンファレンスで日本認知症学会のおみやげ話も伺えるだろう。





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Last updated  Jun 18, 2023 05:31:24 PM
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