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カテゴリ:オリジナルBL小説「落日」
BLの苦手な方は読まないでください。 18禁です。 苦情は受け付けません。 何卒お許しくださいませ。m(_ _)m 家に帰る途中、先生に会った。 「あれ、神崎じゃね?」 伊藤君が眼鏡をかけた中肉中背のスーツ姿の男を指さして 言った。先生は普段から神経質そうな顔をしていたけど、 更にピリピリした空気を漂わせて、僕のほうを見ていた。 「先生・・・」 僕が先生に気付くと、先生は暗い顔で僕に近づいてきた。 「麻里緒。今、ちょっといいか?」 「うん。・・・あっ、ごめん。僕、先に帰るね。バイバイ。」 僕は伊藤君と加藤君に別れを告げて先生について行った。 先生のアパートは案外、加藤君の家の近くだった。先生の 部屋に入ると、引っ越しの段ボールの荷物が積んであった。 「引っ越すの?」 僕が先生に聞くと、先生は 「ああ。実家に帰るんだ。小学校は辞めたよ。」 と言った。 「どうして?」 「どうせ噂は耳にしてるんだろ?」 「うん。伊藤君から聞いた。4月いっぱいで学校辞めるって・・・」 「そうか。少し辞めるのが早くなったんだ。今日、退職したよ。 茨城に帰ったら、また別の小学校に就職するか塾の講師 にでもなるよ。」 「ふ~ん。」 「麻里緒は怒らないんだな。」 「怒ってるよ。浮気されるなんて思ってなかったから・・・」 「浮気?普通、あれは浮気って言わないぞ。」 「じゃ、何て言うの?」 「・・・。麻里緒こそ伊藤とまた付き合い出したのか? 全然聞いてなかったぞ。」 「先生がしばらく会えないって言った後からだから・・・」 「ま、いいさ。それより、デレデレと麻里緒の肩を抱いていた 奴は誰だ?あんな不良と付き合ったら、人生ダメになるぞ。 もっと友達を選びなさい。」 「先生、妬いてるの?」 「フッ。そうかもな。」 先生が僕の顎に手をかけて口づけをした。久しぶりのキスに 僕は眩暈を感じた。やっぱり僕は先生が好きなんだなって 思っていると、先生が僕をベッドに押し倒した。 「学生服も萌えるな。」 先生はそう言うと、学ランとシャツのボタンを外して、僕の 胸の突起を摘まみ上げた。 (続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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