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2013年01月25日
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 BLの苦手な方は読まないでください。

 18禁です。

 苦情は受け付けません。

 何卒お許しくださいませ。m(_ _)m


 手書きハート  手書きハート  手書きハート  手書きハート  手書きハート  手書きハート


 「キャアー!!」

 絹を引き裂くような悲鳴が聞こえて、僕は目を覚ました。

 「ママ!お兄ちゃんが死んでる!ママ!早く来て!」

 妹の麻美が泣き叫んでいた。僕は虚ろに目を開けて、

 自分で切った手首を見た。すると、傷口から溢れる血は

 止まることなく、タラタラと流れ続け、カーペットを汚していた。

 「麻美?!どうしたの?」

 母さんの声がして、母さんが寝室から出てきた。母さんは

 子供部屋の入口に立った時、凄く驚いた顔をして、こう言った。

 「麻美!見ちゃだめよ!」

 そして、両手で顔を覆うように泣きじゃくる麻美の目と口を

 押さえた。母さんは錯乱状態に陥る寸前の麻美を救う為に

 血で汚れた僕を麻美の視界から消したのだった。

 「おーい!どうしたんだ?」

 階段を上ってくる父さんの声がした。父さんは廊下から

 僕を見るなり、走り寄ってきて、僕を抱きかかえた。

 「麻里緒!しっかりしろ!死ぬな!麻里緒!救急車!

 早く救急車を呼んでくれ!」

 だが、しかし、狼狽する父さんに対して母さんは冷静だった。

 「救急車って・・・よく見たら、救急車を呼ぶほどの傷でも

 ないんじゃない。世間体もあるし、あなた、車で病院に

 連れて行ってくれないかしら。止血すれば、普通の外来でも

 きっと大丈夫よ。」

 「おまえ、それでも母親か!チッ!もういい。俺が連れて行く。」

 父さんはそう言うと、ポケットからハンカチを取り出し、僕の

 手首に巻いた。そして、ぐったりとした僕を抱きかかえて

 車へと連れて行った。

                       (続く)








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最終更新日  2013年01月27日 13時43分47秒
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