昨日会った知人が「大島へ戻ってくるヒコーキにＱちゃん（タカハシナオコ）が乗っていた」と教えてくれた。昔から来ているようだが実力者になってもこうやって大島に来てトレーニングをしている。大島では前から「陸上競技者練習場の施設を」という要望が上がっているが、ほとんど具体化されていないようだ。文化面よりスポーツに力を入れたい土地柄だからよい施設を作れば道は開けると思う。前に有森裕子選手もよく合宿しており、当館にコーヒーを飲みに来てくれたこともあった。帽子を深く被っていたのでしばらく分らなかったが、たしか大島で良い場所をみつけた、そう言ってくれたように覚えている。彼女たちが選手中にずっと大島に通ってきてくれる保証はないが、島全体で歓迎するような風にして行かないと未来は開けてゆかない。
私の本心は、定期的に送って貰っている美術画廊の今月のカタログで「画家不染鉄の大島作品」が８５万円で頒布されていた、後世に間違いなく形が受け継がれる大島を描いた作品を少しずつでも収集して公開して行くような町に、スポーツもいいが、精魂を込めた絵画はいつまでも冷めない輝きを持っているのだから、そっちにも目を向けてもらいたい、そう思い続けている。