冷たい雨の土曜日。ここ半年あまりはせわしなく過ごしてきたが、ようやく静かな日々が戻ってきたので、お客さんもいないのでHPの更新をはじめた。
「大島描いた画家たち」の資料はもう２年もそのままになっていた。画家の作品リスト２３点、文人の作品を１５点リストに追加した。一番の収穫は明治３９年に大島にやってきた画家の坂本繁ニ郎と森田恒友のこと。坂本繁ニ郎は初期の傑作と言われる「大島の一部」をここで描いたが森田恒友は特に残していない。当時の森田恒友が書いた日記のコピーを入手することができ、森田恒友は体調が万全ではなく低迷の時期であったことが日記を読むとよく分った、絵に熱中できなかったことが。こういう大きな資料が随分前に世に出ていたのをずっと知らなかった。まだまだこういう資料があるはずだと思うので追跡は止められない。
前のように直ぐに資料に辿りつくことはできないが、もうすぐ手に入りそうな「画家橋本邦助の大島の絵」「大仏次郎の大島の旅の文章」のように時間をかければ何とかなる場合もある。
これは関係さなそうだな、そういう資料でも忘れずにいれば何時か何処かで繋がる、そんな経験をしながら大島にとって貴重な文化的資料の掘り起こしを今しばらく続けようと思っている。