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2021/10/13
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美容院に行って髪を10センチくらいカットした。
母の友人の美容師さんが
ひとりで切り盛りしている小さな美容室なので
お客さんはほとんどが近所のおばさんばかり。

美容師さんの気さくな人柄もあって
いつも賑やかなおしゃべりが飛び交っている。

私の七五三と成人式の着付けをしてもらったので
この美容師さんは
私にとって親戚のオバちゃんみたいな存在だ。

私のカットの途中で高齢の女性が入ってきた。
この女性もお馴染みらしく
送ってきたお嫁さんらしい女性に
『終わったら電話するね』 なんて声をかけていた。

この高齢の女性は私の隣に座った。
美容師さんに、『この人いくつだと思う?』と聞かれて
鏡越しに顔を見ると
かなりの年齢で80歳はとっくに超えて見えたけど
80歳くらいかな?と答えると
『もうちょっと上・・・』なんてもったいぶってから
『100歳なのよ』と、自分のことじゃないのにドヤ顔になった。

私と美容師さんのこんな会話を聞いていた100歳さんは
『いろんなことを忘れてきてるのに
ここに来ることだけは忘れないのよ、私も女なのね~』

と細く愛らしい声でゆっくりと話した。
その声は周りの者を楽しくさせるような素直な言い方だった。
そのとき、得体のしれない感動が押しよせてきて
美容室全体にほんわかした空気が生まれ、一瞬の時が流れた。

とても100歳には見えない若さと美しさは
どうやら、まだ女を捨てていないかららしい。
お茶の先生をしていたというだけあって、粋で上品な佇まいの
この女性のように年を重ねたいと
これからの目標ができました。


 

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Last updated  2021/10/13 04:38:24 PM
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