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2019.08.31
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カテゴリ:本・映画
​先日読んだ中島京子さんの「夢見る帝国図書館」も404ページとぶ厚く持ち歩くには重い本だったが、今回の川上未映子さんの「夏物語」は545ページとさらに重い。紙質も違うので実際の見た目と重量がイコールなのかはわからない。
読む前に中をぺらぺらと確認した段階で、ページ数や厚さではなく、余白の少ない文字の詰まりっぷりにこれは手ごわいなと感じた。

夏物語 [ 川上 未映子 ]

実際、大阪弁であったり、内容の濃厚さを理解しながら読み進めるのに時間がかかった。
ハードカバー2冊分の厚みで3冊分の内容というところか。
大阪弁は読みにくかったものの、大阪弁だから良かった。

第一部は2008年夏、第二部は2016年夏~2019年夏。
第一部の巻子が豊胸手術に拘るくだりが長くて、何度か目次を確認して、これはどういう落としどころなんだろうと考えてしまったが、一部の終わり方、そして全体を通して読むと違和感がない。
ちなみに私は川上さんの第138回(平成19年度下半期) 芥川賞受賞作である「乳と卵」を読んでいない。「乳と卵」のあらすじを見たところ「夏物語」の第一部と、つながった話のようだ。


乳と卵 (文春文庫) [ 川上 未映子 ]

第二部は増えた登場人物であったり、主人公の夏子の感情に思いを馳せながら読み進める。
第一部で出てきた巻子や緑子もいい感じでときどき登場する。
ネタバレになるからラストはどうなるか書けないが、いい終わり方だった。

月曜から読み始めた。通勤時に夕刊と朝刊を読み終わった後に本を読んでいて、それほどボリュームのない本なら5日で2~2.5冊くらいのペースで読めているのだが、さすがにこの本は5日間で読み終わらなかった。来週まで持ち越すよりも最後まで読みたい気持ちが高まって金曜日の夜に一気に最後まで読んだ。
読み終わった直後、スマホを確認すると時刻は ​0:00​ だった。

「夏物語」を8月中に読み終わったことで、夏休みの終わった感じがした。





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Last updated  2019.08.31 11:50:27
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