カラスウリの花 季節の花300
カラスウリの実
キカラスウリの実
こんにちは。
少し風が強くなってきましたでしょうか。
こちらは台風から少しそれていますが
どんより曇って嵐の前の静けさ
台風は自転車並みの速度らしいので厄介ですね。
本日の日本のハーブはカラスウリ
これはよく知られている植物ですよね。
カラスウリ・キカラスウリ
カラスウリ
本州から九州、朝鮮半島、中国に分布する
ウリ科のつる性多年草。
繁殖力が旺盛で原野や山野などの大きな樹木に
からみついて成長する。
別名 カラスノマクラ、ゴーリ など
他にもいろいろあるようですね。
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キカラスウリ
北海道南部から九州までに自生する
ウリ科のつる性二年草。
特に東北地方で多く分布し、カラスウリに比べると
分布密度が少ないらしい。
カラスウリと似ているが花は日没後に開花し
根もカラスウリのように太くなく細く長く伸びている。
別名 ウシゴーリ、ゴーリカズラ など
自然のベビーパウダーとして
このキカラスウリの根から製したデンプンで
純白の粉末ができます。
昔は天瓜粉(天花粉)として愛用されたらしいですが
今はどうなんでしょうか?
薬 用
生薬名
カラスウリの根は王瓜根(おうがこん)、種子は王瓜子(おうがし)
キカラスウリの根は栝楼根(かろこん)、種子は栝楼仁(かろにん)
カラスウリは秋から冬に根、果実、種子を採取
種子は熟した果実を水の中で砕いて取り出し日干しに。
サツマイモに似た根は
水洗い後、輪切りにして日干しする。
キカラスウリは秋に根と種子を採取する。
根は外皮をはぎ、水洗い後、輪切りにして日干しする。
種子はカラスウリと同様に。
しもやけ・肌荒れに
カラスウリの果汁と果肉を擦り込むようにして患部に塗布
黄疸・利尿に
王瓜根6~10g(1日量)を水200ccで煎じ
毎食前に服用する。
栝楼仁5~8gを煎じたものを利尿に用いる。
解熱・咳止めに
栝楼根10~15g(1日量)を水400ccで煎じ
3回に分けて服用する。
母乳の出を良くする
王瓜子を1回1~3g、水200ccで煎じ食後に服用。
または
栝楼仁5~8gを同じように煎じて服用する。
あせも
天花粉として
食 用
カラスウリは4~11月に若葉や果実を
キカラスウリは冬から初夏に若葉、茎先、若芽などを
採取します。
葉はそのままてんぷらや茹でて和え物や
炒め物、煮浸しなどに。
若い果実は
一度茹でた後に煮物、塩漬け、味噌漬けなど。
果実は(完熟は避ける)
砂糖を入れてホワイトリカーに漬けこんでカラスウリ酒に。
このカラスウリ酒は
品種によって味に差があるらしいですが
ビタミンCが豊富だそうです。
種子は薬用とする他に
煎って食べたりするとか。
どちらのカラスウリも料理法は同じです。
(参考)山野草カラー百科
この植物も珍しくありませんが、色々な薬効があるんですね。
子供の頃に祖父母宅で使っていた天花粉は
キカラスウリだったのかな。
ご参考までに
< カラスウリ酒のレシピ >
実 300g
砂糖 100g
ホワイトリカー 1L
実は水洗いした後、水気をとり、包丁で表皮に浅く切れ目を入れる。
下処理後に上記の材料を漬けこみ
一年ほどしてカラスウリの実を取り出して完成。
(参考) 果実酒・花酒・薬用酒事典