【スペインの旅31日目】
19XX年08月18日(木)マドリードでの宿 'Hostal Naranco' のそばに、レストラン 'Antonio' がある。外食で利用するのは、ほとんどこの店。(当時の「地球の歩き方」に、安いレストランとして載っていた)下町にある普通の店で、外国人が利用するような場所ではないのだが、何故か、手書きの日本語メニューがある。日本人留学生が、旅行者のために作ったものなのだろうか。日によって、米を使ったスペイン料理の「パエリア」を出している。そういう日は、オーダーを取りに来るウエイターのおにいさんが、小さい声で "paella ” と教えてくれる。このパエリアをバクバク食べると、具に混じっている魚の骨が口の中に刺さったりする。支払いのときウエイターのおにいさんは、紙のテーブルクロスの隅っこに、ボールペンで走り書きして計算をする。