【中南米の旅 72日目】
19XX年04月23日(月)午前中、Seoul の街を歩き回る。昼前にYMCAをチェックアウトし、安い宿に移る。「地球の歩き方」に載っている ' Inn Deawon ' という旅館。宿帳に名前と住所を書き込む際に見ると、過去の宿泊客は半分以上が日本人である。1泊 4000 won (約1200円)。午後も街を歩き回る。夕方、昨日空港からYMCAまで案内してもらった Rhee Young Bong さんの会社に電話してみる。韓国語は全く分からないので、「Mr.Rhee Young Bong , please.」。待ち合わせは繁華街にある映画館の前。焼肉屋に連れて行ってくれる。ジンギスカン鍋のような鉄板で肉と野菜を焼く。貧乏旅行だったから、こういう贅沢は久し振り。ビールがすすむ。Rhee さんは、大学で日本語を勉強したそうだ。日本にはまだ行ったことがないと言うが、そうは思えないほど流暢に話す。会話していて不都合を感じることがあまりない。 焼肉屋の次に、もう一軒連れて行ってくれる。日本の喫茶店のような造りだが、客はコーヒーではなく酒を飲んでいる。Rhee さんが韓国語の演歌を歌いだす。カラオケではない。歌の内容は分からないが、熱い感情のこもった歌い方だ。日本と韓国の間には、複雑な民族感情が存在する。にもかかわらず、見ず知らずの日本人旅行者を、これほどもてなしてくれる・・・・。旅の最後の夜は、こうして更けてゆく。