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カテゴリ:牧場
10月11日、道南の北斗市(旧大野町)で、田山産業運輸の「ばん馬競技大会」が開かれました。ばん馬のほかポニーもいます。 今年で24回目。毎年10月第2日曜に行われるこの大会が、いつも北海道のラストを飾ります。全道各地のほか、青森からも参加者が来る、にぎやかな大会です。 (青森はこの後、県内で感染者が増えたため今年最後の馬力大会が中止になってしまいました。結果、この日がラストの方も多かったと思います…) スタート地点で出走前の準備。参加者が皆で手伝います 馬の背もお手の物 例年北海道では10数カ所で行われる草ばん馬ですが、今年は中止が相次ぎました。町村の祭りに合わせて行うところが多いため、祭りが中止になればばん馬も中止になってしまいます。個人で行う大会は、新型コロナウイルス対策を万全に行った上で、7月から開催されました。田山産業以外は全て日程を延期しての開催です。 最初は7月26日に行われたむかわ町穂別のポニーばん馬。5月の予定が延期になりました。久しぶりのばん馬仲間たちとの再開、懐かしくて涙が出そうだったなぁ。最初に行うのは勇気がいったことと思います。 ちなみに穂別のばん馬は、2019年公開の、馬と人間を描いたドキュメンタリー映画「馬ありて」でも紹介されています。 その次は紋別市渚滑で8月9日。その後9月13日の富良野市「フラノトレッキングサポート遊馬」、旭川の大高牧場は6月が中止になり、その後10月4日に急遽開催。これらは全てポニーのみでした。 ポニー以外のばん馬は、9月27日に今回と同じ場所で行われた渡島家畜商商業協同組合北斗大野支部の大会が初。いつもは7月第1週日曜日でした。頭数が少なく、午前中で終わったそうです。 というのも、ばん馬は帯広競馬場から連れてくる現役馬が多いから。今年はコロナ禍で、馬を連れてくる厩務員や調教師が来られないため、来ることができませんでした。 さて今回は、1歳馬や種馬のほか、馬主が自ら連れてきた馬が参加。ばん馬はのべ24頭。ポニーを合わせると、のべ71頭で18レースが行われました。こんなに集まるとは、と田山社長も感謝していました。(2走する馬もいるのでのべ数としています) 田山社長は、8時間近くかかる道東の別海町や、青森のばん馬にも馬を連れていきます。すると各地の主催者が「こっちも行かなきゃ」。そのようにしてお互いが草ばん馬を盛り上げていきます。 スケジュール(☆はポニー) 1R 1歳ばん馬 2R 1歳ばん馬2 3R ☆ポニーA 4R 2流 5R 2流 6R ☆ポニーB 6Rー1 2歳1 6Rー2 2歳2 7R ☆ポニーC 8R 3、4歳 (昼休み) 9R ☆ポニーD 10R ☆ポニーE 11R ☆ポニー2歳A 12R ☆ポニー1歳A 12R-1 ☆ポニー1歳B 13R ★しまうま 14R ☆ポニー重量 15R 重量 通常なら、昼休みには歌手を連れてきての歌謡ショーや、チャグチャグ馬コの展示を行っていますが今年は中止となりました。 さて、コースは200mの直線。トロッコの動力はトラクターです。うまく引っ張ります 1歳馬。来年のデビューに向けて一歩リードですね。 今回は道南で種牡馬になったライデンティダが出走していました! 牧場を訪れたときの話は次回のばんブロで。 今回はエキシビジョンとして、シマウマと馬の異種交配「zorse」が登場! 新冠のスターファームさん生産の1歳馬2頭で、牡馬が母ハフリンガーのしまじろう。牝馬が母アパルーサのしまみ。ロバみたいな鳴き方をするんですよ! 穂別、紋別、北斗と回数を重ねるごとに、ばん馬らしい? レースをするようになってきました。馬(シマウマ?)の成長力は素晴らしい… 最後を飾る重量戦は、800キロのそりを引き、ばんえい記念さながらに刻みながら進みます。 午後3時ころに終了。田山社長の馬、ブラックニセイとドウナンジローは、歩いて奥の厩舎に戻っていきました。 田山社長はこの近くの馬場で馬を運動させているそうです。 来年は、通常通りなら5月に道南の森町か厚沢部町からスタートします。 普段どおりに行われることを願っています。 以前の草ばん馬の記事 ばんば牧場便り【 Vol.011 】旭山ばん馬競技大会ばんば ばんば牧場便り【 Vol.015 】第58回鹿追競ばん馬競技大会 「ばん馬大会情報」で今後の情報を載せています Facebook https://www.facebook.com/kusabanba/ Twitter https://twitter.com/kusabanba 文/小久保友香 写真/小久保巌義
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最終更新日
2020年11月11日 10時30分39秒
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