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音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2013年01月14日
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ピンク・フロイドのギタリストによる初ソロ作


 英プログレの代表的バンド、ピンク・フロイドのギタリストかつヴォーカルも担当していたデイヴ・ギルモア(本名デヴィッド・ジョン・ギルモアDavid Jon Gilmour)。ピンク・フロイドとして『アニマルズ』のコンサートツアーの後、1977年夏には実質的に活動が止まり、メンバーは各々の活動に勤しむことになった。その結果、いち早くソロ作の制作に取り掛かり、これを翌年リリースしたのがデヴィッド・ギルモアだった。

 アルバム表題はセルフ・タイトルの『デヴィッド・ギルモア(David Gilmour)』。作品全体としては、ギルモアのギターとヴォーカルがメインで楽しめる一枚となっている。ピンク・フロイドの作品は極めて完成度が高く、おそらくはそれ故に“演奏者の顔”が想像しにくい側面があるけれど、ギルモアの本ソロ作はいい意味でプレーヤーの顔が見えると言っていいと思う。ちなみにギルモア自身は
完全主義的なピンク・フロイド作品に対する“解毒剤”だとその当時語っていたそうな。

 実際、アルバムを聴いてみると、1.「ミハリス」というインスト曲から始まり、どんな展開かイントロ部分で引っ張られながらも、気が付くと、浮遊感いっぱいのピンク・フロイドで聴かせてくれるあのギター演奏がいきなり爆発している。これに対し、初めて聴いたときは肩透かしという印象を持ったのだが、2.「ゼアーズ・ノー・ウェイ・アウト・オブ・ヒア」や3.「クライ・フロム・ザ・ストリ-ト」は、これとは異なり彼がヴォーカル主体のロック・ナンバーに仕上がっている。さらに4.「ソ-・ファ-・アウェイ」ではさらにゆったりしたテンポのロック・バラード調といった具合…。

 要するに、ピンク・フロイド作品全般との比較で言うと、“出来上がった世界で聴かせる”バンドの作品に対して、本盤は“個人の魅力を中心にして聴かせる作品”に仕上がっているということなのだろうと思う。それゆえ、トータルな完成度を意識しすぎず、個々の曲でギルモアの魅力を出していくという方針で作られているという感想につながるのだろう。

 ヴォーカル・メインのギルモア、それもよりロック寄りかややバラード寄りか。はたまたやや実験的な音も含む他のナンバーか。それともギター全開のインスト曲か。デヴィッド・ギルモアという人の複数の魅力がうまく配合されているので、そんなことを考えながら楽しんで聴ける一枚だと思う。ちなみに筆者が特に気に入っているのはと訊かれると、全体としてはヴォーカル・ナンバーの方がいいのだが、1曲だけあげるなら冒頭のインスト曲。上述の1.の演奏は、ピンク・フロイドの作品『炎~あなたがここにいてほしい』の「クレイジー・ダイアモンド」と重なり合う見事な演奏。出た当時は受けが悪かったにせよ、もうちょっと正当に評価されてしかるべき作品なんだろうと思う。


[収録曲]

1. Mihalis
2. There's No Way Out of Here
3. Cry from the Street
4. So Far Away
5. Short and Sweet
6. Raise My Rent
7. No Way
8. It’s Deafinitely
9. I Can't Breathe Anymore

1978年リリース。





 
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Last updated  2013年01月14日 08時14分05秒
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