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音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2018年01月12日
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テーマ:洋楽(3297)
音の玉手箱、10ccの疑似サントラ盤


 10cc(テン・シーシー)は、英マンチェスター出身のバンド。オリジナル・メンバーは、E・スチュワート(ギター)、G・グールドマン(ベース、ギター)、L・クレーム(ギター、キーボード)、K・ゴドリー(ドラム)の4人で、全員がヴォーカルをとった。1972年のデビュー時(厳密にはその3年ほど前の10ccを名乗る前)から76年のゴドリーとクレームの脱退を経て70年代後半まで数々の人気作をリリースした。ちなみに、バンド自体はいったん1983年に解散したものの、復活して現在まで続いている。1976年以降、90年代末までは主にスチュワートとグールドマン中心の編成(83~91年まで活動停止、91~93年のみオリジナル・メンバーで復活)、21世紀に入ってからはグールドマンのみをオリジナル・メンバーとする形態で活動している。

 そんな10ccの代表作と言えば、よく名が挙がるのが本盤『オリジナル・サウンドトラック(The Original Soundtrack)』というアルバムである。デビューから通算3作目、メジャー・レーベルのマーキュリーに移籍しての第1弾作品として1975年にリリースされた。アルバム全体は架空の(実際の映画が存在するわけではない)サウンドトラック盤というコンセプトで、全8曲はこのコンセプトに沿って配されている。

 このバンドそのものの最大の特徴がそのまま本作の特徴とも言えるのだけれど、10ccはメンバーの質が高い。したがって、そのことは、そのまま楽曲と音作りの質の高さにつながっている。4人全員がソングライターかつプロデューサーなのだ。扱う楽器のヴァリエーションも多彩で、4人のうち3人がギター、2人がピアノ(キーボード)をこなす。ヴォーカルは4人全員が取ることができる。メンバーの中でスタジオがあり、レコーディング・エンジニアもこなせる。まさしく自分たちだけで作品を完成させてしまえる布陣のバンドだった。

 それゆえ、作品となって届けられる音は、その辺の普通のポップ・バンドのものとは明らかに違っていた。一言で表すならば、“作り込まれている”ということなのだろうが、何が飛び出してくるかわからない楽しみや期待感を聴き手に抱かせてくれる。冒頭の1.「パリの一夜」からして、3部構成(「パリのある夜」/「同じその夜のパリ」/「夜がふけて」)の組曲形式となっていてトータル8分を超える長編である。かと思うと2.「アイム・ノット・イン・ラヴ」は全米2位、全英1位のヒットを記録した美しいコーラスが光る名曲。単に美しいだけではなく、作りが凝っていて、アナログ時代にこれだけのサウンド・エフェクトが可能というのは、現代からしても10ccの力量がいかに優れていたかがわかる。同じく美しさという点では8.「我が愛のフィルム」も外せない。アルバムのどこを切り取っても完成度が高く、しっかりと作り込まれていると繰り返し聴きながら何時でも感心させられる、そんな1枚だと思う。


[収録曲]

1. Une Nuit a Paris
  Part 1: One Night in Paris
  Part 2: The Same Night in Paris
  Part 3: Later the Same Night in Paris
2. I'm Not in Love
3. Blackmail
4. The Second Sitting For The Last Supper
5. Brand New Day
6. Flying Junk
7. Life Is a Minestrone
8. The Film of My Love

1975年リリース。





 ​
ORIGIANL SOUNDTRACK[輸入盤]/10CC[CD]【返品種別A】





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Last updated  2018年01月12日 04時42分14秒
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