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音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2018年08月09日
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勢いと実験性が同居する好盤


 “恐怖症”を意味するフォビア(Fobia)は、1987年結成のメキシカン・ロック・バンド。1990年にデビューし、順調な足跡を重ねてきて3枚目のアルバムとなったのが、この『レチェ(Leche)』という盤(1993年)であった。プロデューサーは前作と同じだが、録音はニューヨークのパワーステーションで行われた。また、デビュー時からのメンバーであったドラムスのガブリエル・クリ(Gabriel Kuri)の脱退前の最後のアルバムとなった。

 このアルバムの特徴として、大きく2つの点が挙げられるように思う。一つは、何といってもバンドの“勢い”である。これはデビュー当初から続いてきた特徴といってよい。キャリアを数年積むといろいろと変に凝りだしたり、大物ぶって保守的になったりと悪い意味で変容していくバンドもあるけれども、このフォビアは、ある意味、まっとうに攻め続けたということを示しているように思う。

 その一方で、本盤には実験性という要素も重要だと思われる。貝がら製(?)の金魚が映り込んだヘンテコなジャケット・デザインからしてあまり普通な感じではないのだけれど、展開されている音の面では、実験的な試みが多々見られる。

 注目曲をいくつか挙げると、まずは彼らの代表曲の一つでもある2.「ロス・シベルノイデス」。11.として同じ曲の別エディットも収録されている。上で触れた実験性という面については、いろんな楽曲に散りばめられているので特定の曲を挙げるのは適当ではないかもしれないが、メキシコ民謡的要素からヴォーカルのエフェクト、変則的リズムなどいろんなものが混ぜ込まれていて、なおかつ楽曲のよさが光る1.「プラスティコ」が個人的にお気に入り。他にフォビアらしさがよく出ているのは、3.「フィエブレ」、6.「ミエル・デ・・エスコルピオン」、8.「レグレサメ・アル・フピテル」といったところだろうか。あと、謎の曲名の5.「“____”」と12.「ジョナタン」は、ともに1分ほどの短い楽曲だが、同じバンドの同じアルバムかと思うほど違うことをやって小品としてアルバムに取り込んでいるのが面白い。


[収録曲]

1. Plástico
2. Los cibernoides
3. Fiebre
4. No me amenaces
5. "______"
6. Miel del escorpión
7. Perra policía
8. Regresame a Jupiter
9. Maten al D.J.
10. Tú Me Asustas
11. Los Cibernoides (Radio Edit)
12. Jonathan

1993年リリース。




 ​
Fobia / Leche (リマスター盤) (ドイツ盤)【輸入盤LPレコード】【LP2017/11/3発売】




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Last updated  2018年08月09日 05時19分01秒
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