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2021年10月19日
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テーマ:ニュース(99471)
カテゴリ:ニュース
ジェンダー平等が主要なテーマとなっている昨今の世相について、エッセイストの師岡カリーマ氏は2日の東京新聞コラムに、次のように書いている;


 数年前、アラブのソーシャルメディアで一枚の写真が話題になった。保守的な父権社会であるサウジアラビアで、女性の諸問題を話し合う会議が開かれたとかで、100人を超える出席者は全員男性。大会場は民族衣装の白一色だ。「こいつらに女性の問題を云々する資格があるかよ」と嵐のような嘲笑の的となった。

 自民党総裁選の生中継を見ていて、その写真を思い出す。さすがに全員男性ではないが、会場がワイドで映ると、ダークスーツの男性が前後左右にずらりと並び(しかも関連映像はかなり「密」。これで国民には密を避けろと言われても説得力なし)、どこかのブラックコメディーかディストピア映画の一場面、または歴史番組の資料映像と見紛うほど異様である。多様性とは程遠く、日本社会の現状から浮いている。

 岸田新総裁を海外メディアは「党の長老たちの支持を集めたミスター現状維持」と呼んだ。「新体制」にも夢はない。

 「自民党は変われない」と野党は批判する。変われないもなにも、総裁選中継で見たおじさんたちの顔には、変わらなければという意志も意識も感じられない。でもそれを責めることはできない。変わらなくても、ほぼずっと与党の座にあり続けることができたのだから。変わらない自民党は、ナメられた有権者の責任でもある。来る衆議院選挙、国民は変わるだろうか。
(文筆家)


2021年10月2日 東京新聞朝刊 11版 23ページ 「本音のコラム-誰が変わるか」から引用

 ジェンダー平等が人々の間で議論されてから、それなりに時間は経過して世の中の「不平等」は改善されつつあるのかと思ったら、日本ではほとんど進んでおらず、特に自民党の中では「まったく認める余地の無い戯言」であるかのような扱われ方で、驚くほかはない。しかし、上の記事が述べるようなサウジアラビアの状況を知るにつけても、日本だけが特に遅れているというわけのものでもなく、総じて人類の歴史はまだまだ浅く、父権社会という野蛮なシステムからジェンダー平等が実現する高度に文化的な社会に成長するには、乗り越えなければならないハードルがかなり残っている模様である。





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最終更新日  2021年10月19日 01時00分05秒
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