テーマ:車に関するお話(10103)
カテゴリ:車
最近の車と言えば・・・
トラクションコントロールが単独で制御されることは少ない。 ESP、ESC、DSCなどと呼ばれるスタビリティコントロールでは、 トラクションコントロールが、カウンターフォースを生む、 1輪ブレーキと組み合わせて使用されることが多い。 ちょっと前に、三菱i-MiEVに試乗したが、RRレイアウトの車で後輪駆動であった。 BMWをはじめ後輪駆動車は、雪のため北東北では敬遠されることが多い。 しかし、その時の営業マンの言葉が気になった。 「ガソリン車と違ってi-MiEVのスタビリティコントロールは、 相当滑る路面状況においても、難なく走り出せてしまう。」と言っていたのだ。 その理由が、その時には、瞬時に思いつかなかったが・・・ 後で、良く考えてみると思い当たる節がある。 今日は、それについて書きたい。 話を単純化するために、トラクションコントロールにだけ注目して考えた。 トラックションコントロールと言うのは・・・ 滑りやすい雪道などで駆動輪がグリップを失った場合に、 その空転をコンピュータがABSのセンサーを利用して検出して、 即座にアクセルを絞り駆動輪の空転を抑える機能である。 ガソリン車の場合は、駆動輪の空転を検出すると・・・ アクセルを自動的に戻し、ガソリンが絞られ、エンジン出力が下がり、 駆動輪の駆動力が下がり、空転が止る・・・となる。 コンピュータは、どんなに頑張ってみても、制御できるのは駆動輪のトルクではなく、 ガソリンの量であるため、制御としては間接的になり応答速度も、 1秒前後あるいは、速くても0.何秒(数100ms)と言う単位で、それほど速くない。 このあたりが、ガソリン車の限界であろう。 同じことを電気自動車で考えてみると・・・ 電気自動車に使用されるモーターは、同期型電動機とカタログに記載されている。 一般的に言うACサーボモータを考えて、ほぼ間違いない。 ACサーボモータと言うモータは、回転する速度もかなり精密に制御できるものであるが、 トルクも制御できるモータである。 ここがポイントだ。 電気自動車の場合は、駆動輪の空転を検出すると・・・ モータへのトルク(力)をしぼる、すると駆動輪の駆動力が下がり、空転が止る。 ・・・となる。 電気自動車の方が、制御が直接的であるために、無駄が無く、制御の応答速度が極端に速い。 ガソリン車が応答速度が速くても0.何秒か必要とするのに・・・ 電気自動車のトルク制御の応答速度はおそらく数msから数十ms。 1秒=1000ms ガソリン車の応答速度より2桁、ひょっとすると3桁も速い。 よって、トラクションコントロールの性能を簡単に高くチューニングできる。 と言うことになるのだろうと思った。 電子制御満載となると、電気自動車はガソリン車をしのぐ性能を簡単に示す可能性もある。 失う物もあるが、得るものもありそうである。 にほんブログ村 ///////////////////////////////////////// ”相棒の名は?BMW116i” + hoshikatsu.net - ///////////////////////////////////////// クリックで出来る社会貢献は、いかがでしょう! クリックすると、スポンサーの有名企業が、 あなたに変わって、NPO団体などに、募金をしてくれます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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