カテゴリ:読書感想
たまたま夫と一緒に行った本屋でうっかり購入、「うっ!?」表情の夫、まさかわたし、こころから「おひとりさま」になりたいと思ってない、ないけど…。
いまどき誰だって老後は課題だ。もう老後であるわたしは自分流にやっているから、聞く耳持たないということではない。老後というのはいろんな種類の老後があり、ずっと続くんだから、参考になる。知りたい。 新聞の書評で興味を持ち、上野千鶴子の本は恐れ多くて未読だったが、これなら取り掛かり易いかなと思っているうち、ベストセラーになっていた。 さて、「長生きすればするほど、みんな最後はひとりになる」特に女性は。 シングルの超キャリア、闘志、上野千鶴子氏がこれから「ひとりで暮らす」かもしれない女性のために、ノウハウを伝授する、もう「ひとり暮らしをしている」女性に応援歌を贈る、とおっしゃるのだ。 すぐ読んでしまえるおもしろさの、大いにうなづいてしまう内容だった。 いわく、その一例(わたしが共感したところ) 「なっとくできるふたり暮しを経験した人は、ひとり暮らしにも納得して踏み切れるのだろう。」 「夫のカネはわたしたちのもの、わたしのカネはわたしのもの」 「自分名義の不動産」を持て 「”あなたの居場所”とはひとりっきりでいても淋しくない場所」孤独に強いこと 「”ケアのしかた”についのノウハウのあれこれはあるが、”ケアのされ方”をだれも教えてくれないのはへんなものだ。」介護を受ける作法と技法 全編、気の利いたフレーズで埋まっていて、書き連ねたら全部になってしまう(笑) だからこれはもう人間が生きていくうえの知恵そのものであった。 こんなことは性差で苦しんで、勝ち取ってきたシングルのみなさんには珍しくないんだろうが、この本はあくまで「シングルアゲイン」が対象だから。 目次をあげると「ようこそ、シングルライフへ」「どこでどう暮らすか」「だれとどうつきあうか」「おカネはどうするか」「どんな介護を受けるか」「どんなふうに”終わる”か」 作者が老後になって要介護になったらもっといいものが書けるそうだが、これでも相当!でも改版が楽しみ。 わたしひとつ皮肉な発見。「介護を受ける作法と技法」を知っていたらよい介護をされるだろうというところ。 その方法は「妻にかしづかれる男の態度から学べ」ご飯を作ってもらい、洗濯をしてもらい、部屋の掃除をしてもらい、ふとんを敷いてもらって、ぬくぬくと寝てしまう平気さ。これを掠め取ろうと思ったことよ。 あーあ、やっぱりジェンダー風貰ってしまった(笑) ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[読書感想] カテゴリの最新記事
|
|