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ヴェネツィアの獅子たち

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Reiko Fujiwara Marini

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2007/02/22
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カテゴリ:暮らし
 毎日この島の人口に相当する、5万人の人々が訪れると言われているヴェネツィアですが、カーニヴァルが終わり少しの平静さをとりもどしています。「コリアンドロ」と呼ばれる、カーニヴァルでかけあう色の紙吹雪が道に散らばって雨にぬれていて、祭りの後を物語っています。
 ゴンドラや水上バスからは分かりませんが、街の中を歩いてみると道の端や、広場の井戸のそばなどにカモメにつつかれて中身が散乱したゴミ袋や、道のあちこちに放置された犬のフンに気付かれた方も多いと思います。
 『片方の目で上からのハトのフンを、もう片方の目で地面の犬のフンを見るんだよ』などとイタリア人は平気で言いますが、私などもこちらに住み始めた当時は、細い抜け道をどんどん行く地元人の夫の後をはぐれないようにと、フンを踏まないようにだけ気をつけてただ必死に着いていったものでした。歴史的な館も教会も二の次でした。今では前方5m内の犬のフンの有無を「自然体」でチェックできるようになりましたが、時を経てヴェネツィアの街の素晴らしさを知れば知るほど、変わらない飼い主のマナーには愕然とします。
 ゴミに関しても、この街の人は甘やかされて育った子供のようです。収集日が月曜から土曜の毎日で、つい最近まで生ゴミの中にビンも缶もペットボトルも紙も一緒でした。昨年ようやく分別が始まりましたが、時間や方法を守らない人はあふれるほどいます。
 ゴミについて、ナポリは論外ですが、ローマやミラノでも飼い主のマナーは悪いようです。公園で子供を遊ばせられないと言う苦情も耳にします。けれどヴェネツィアは、土地が極端にせまい分、そして文字通り「土」がない分、犬のフンは道や広場に集中します。
 ヴェネツィアを訪れた日本人の方が、もし、「犬のフンとゴミできたない街だった」という印象のみを持ってしまったらそれはとても残念なことです。たとえフンが落ちていても、やはりヴェネツィアは有り余る美しさを持っています。なければもっと美しい、のは言うまでもありません。





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Last updated  2007/03/15 11:51:47 PM
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