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ヴェネツィアの獅子たち

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Reiko Fujiwara Marini

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2008/02/16
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カテゴリ:暮らし
 ヴェネツィアの道と広場につかわれている地面の材質は、そのほとんどが粗面岩(trachite)という石です。ここから30キロほどのところにある、エウガネオの岩山で採石されるアルカリ火山岩で、ローマ時代から建築材料として使われてきました。
 ヴェネツィアの街づくりの中で、最初、道は土を打ち固めたものでした。雨のたびにぬかるんで、女たちは服を汚さないために、高下駄のような高さ30センチもある木靴を使っていましたが、15世紀の初めには禁止されています。

 13世紀には主要な道が、土からレンガを埋めて舗装されるようになった、と資料にあります。
サンマルコ広場周辺が、レンガで舗装されたのが1267年という記録があり、どうもこれ以前の舗装の記録がないのですが、これ以前のデータが残っていないことが、それより前に舗装された道や広場がなかった、という意味にはならないでしょう。
 13世紀前半、すでに国際的な物流と市の拠点であったリアルト周辺が、泥でぬかるむ道だったとは考えにくいものがあるからです。
 実利主義のヴェネツィア人のこと。儀式や式典などで使うサンマルコ広場より、商業の中心のリアルト地区を先に整備した可能性も十分にあると思うのです。
 広場の中心にある井戸の周りにしても、雨水を貯めてろ過させるためには、地面に緩やかな傾斜をつける必要があったので、なんらかのマテリアルで舗装していたと思います。

 その後16世紀になって、レンガから、より耐久性の高い今の材質であるこの粗面岩という石に置き換えられるようになったようです。
 ほとんどの部分がグレーで、たまにうす茶色のものがあり、縁石や橋の縁などには白い大理石が使われています。
 





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Last updated  2008/02/16 06:02:03 PM
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