なまず的日常見聞録

待ちに待ったこの日、第13回小江戸川越素人ちんどんフェスティバル。ナイチの寒さに耐えてこの日までとどまったのはこのためと言って過言では、と言いたいところだけど、あれれ？だったんである。例年のパターンなら19日のはずで、その日だと思い込んでいた。それなら幸いお仕事も休み。19、20日に開催のはずの青梅宿アートフェスティバルと合わせての見物のはずだったけど、なぜか今回はこの川越の開催が１週間早いのだ。これはもう仕事休んで行くしかないでしょ。ただ、逆に青梅の方はどーしたもんか・・・

ともあれ、昨年は大雨で大変だったらしい。というか、このイベントは１年おきくらいに雨に見舞われる印象だ。しかし、今年はめでたく晴れ、昨日までと異なり暖かい。上着を１枚脱いでクレアモール商店街へ赴く。昼ご飯はどこで？一昨年同様、会場の蔵里からもう少し進んだカフェ・コロラドのカキドリアをと思いきや、今回カキではなかったのでスルー。どうしようかと迷ううちに蔵里へ着いたら、あれ、ステージで既に何か行われている。もう、チンドン芸能社さんが出ているではないか、早すぎるよ。何やらクイズ？困ったね。

とりあえず、商店街をガーッと歩いて萩原精肉店まで行き、コロッケ、メンチ、ハムカツ買って、これをステージ見ながらかじるのがランチ。まさか本格開始前から賑やかしがあるとはなあ。13時になって出場チーム勢揃いとなるのだけど、今回は18組も登場。全員が小さいステージには上がり切れず、楽士さんたちは客席後方での演奏。合奏で始まったのはいいが、ここからしばしお歴々ご挨拶が続くので、僕は早くも蔵里内で土産物色。帰りも近づいてきたから、そろそろ考えておかないと。サイダー飲みながら、そろそろ練り歩き開始かなと。今日は結構、日差しが強いよ。

トップは勿論、芸能社。今回も司会は舌好調の小田えつこさんだけど、仰っていた通り、芸能社＆その他大勢の顔ぶれであります。何回も見ているもんだから、ここはもう素人チームのゆるいやり取りを見ていても仕方ない（失礼）ので、ひたすら芸能社を追うことにする。一昨年に続いて、美香さん、ちはやさんのツイン・チンドンに喜楽家小夜子姐さんがゴロスで参加。更に江戸家晴江姐さんもだが、練り歩きには加わらないよう。楽士さんは喜助さんかと思ったけど、”豆太郎”と呼ばれていたから別の方か。”お富さん”でスタートした一行が、最初に向かうのは必ずちょっとはずれにある大学いものいわたさんだね。ひと宣伝を見物した後、干し芋と大学いもチップス買って更に後を追う。

どうやら今回は12店くらい宣伝しないといけないらしい。ハードだなあ。しかし、次の前田屋さんは絵的には川越らしくてベター。何の店かというとお米屋さんだった。その後の市の屋飯店は、あの中華屋さんか。ここは店の作りが中華街風で迫力がある。何と二階ではお好み焼き屋さんも営んでいるようだ。ここだけは楽士の豆太郎さんが珍妙な口上を披露する。この前半だけで６店舗位。本川越駅前の埼玉りそな銀行まで宣伝して折り返すよう。少しは他の組の練り歩きも見ますか。

今回初出場は、元・厩橋チンドン倶楽部の親方が立ち上げたという前橋の東金堂ちんどん一座と、あの大船渡市からやって来たチンドン寺町一座の２組か。富山でプロに”昇格”していた、みゃあらく団がいなくなってる。唯一の若手といえる早稲田ちんどん研究会・風街宣伝社は３名だけの参加で些か寂しかった。その名の通り、人数はやたら多い大井チンドン一座とか大所帯のチームが多いからね。

今日はあまり寒くはないのだけど、例年の習慣として地元の酒蔵・鏡山のワンカップは購入。商店街を戻ってきた芸能社の丸広百貨店前の宣伝を見届けた後、蔵里へ戻り少しステージも眺めるとする。大船渡の寺町一座が景気付け。これは小田さんの無茶ぶりだったのだけど、そういえば、小田さんは東北でのちんどんイベントの司会も務めていて、一座とは顔なじみのよう。ここではさすがに毒舌は控えめで寺町一座にエールを送っていたのが好ましい。

　

最後に芸能社のステージ。喜楽家の姐さんのゴロスに歌も。ここは美香さんが一歩引いて姐さんを引き立てる。そして、”愛しちゃったのよ”のところで江戸家の姐さんも乱入。体調が良くなかったらしいけど、チンドン太鼓を披露したのに加え、喜楽家さんの歌をバックに踊りも披露。この東京ちんどんの生き証人お二人、”素人”チンドンのイベントの中で敢えてその芸を見てもらうべく美香さんが配慮したのだろう。貴重なものを見せてもらった。フィナーレは全チーム勢揃いしての合奏で幕。那須高原ちんどんのお姐さんは、”来年も来てね”と爪楊枝を配っていた。

　

蔵里のくらづくり本舗でガッとどら焼き５個買って美香さんたちに差し入れ。お惣菜コーナーでかきめしを買い、蔵里向かいの居酒屋で何度か飲んだ大吉でシューマイを買う。これが本日の夕食だ。例によって側のサウナへのはずだったが、今日はさほど寒くないのとお金を使い過ぎたので家の風呂で済ますとする。素人チンドンの人たちがいただろうけどね。お疲れ様でした。品揃えの豊富な酒屋・角屋で鏡山の純米酒と吟醸酒を買って帰る。沖縄に持って帰れるかな？