幻の鳥オオセッカ~仏沼【青森旅】
1884年、新種の鳥として発表された、「オオセッカ」その後、長らく、どこで繁殖し、どんな生態なのか、詳しいことがわからない「幻の鳥」でした。現在、世界で生息が確認されているのは、中国と日本の一部だけ。国内の生息個体数は2,500羽程度と推測されていて、そのうち、1,000羽程度が、青森県三沢市の「仏沼(ほとけぬま)」に生息しているのだそうです。仏沼は、希少な鳥・オオセッカの世界一の生息地なのです。わたくし、オオセッカ自体は、青森県の日本海側にある「ベンセ湿原」で、見たことがあります。見た目は、スズメを少しだけスマートにした感じで、葦(あし)などの細い茎に留まっていたりします。ただ、人の気配を感じると、すぐ隠れてしまって、写真撮影に成功したことはありません。声はすれども、姿は見えず…な感じです。鳴き声は、ジュクジュクジュク…ジジジジ…みたいな感じ。青森県道170号を北上し、小川原湖の仏沼地区(?)入口を過ぎて、数百メートル進みますと、右手に、案内板があります。そこを右折するのですが、右折する道は、舗装されておりません。少し進みますと、右手に駐車スペースがあります。ここも舗装はされておりませんが、整備はされておりますので、大雨の時以外は、だいじょうぶだと思います。ここに、仏沼の説明板がありますが、トイレなどほかの施設は何もありませんので、心して…用をすませてから、行ってください。駐車場から先は、自然環境保護のため、徒歩で進むことになります。仏沼は、マサカリの形をした下北半島の付け根、青森県三沢市の北部に位置し、面積は737ha、このうち、水鳥の生態系を守る目的で、国際的に重要な湿地を保全する「ラムサール条約」に登録されておりますのは、222ha。(参考サイト)「ラムサール条約と条約湿地」(環境省)駐車場に車を停め、湿地の中の道を歩いて進みます。もう歩き出してすぐ、周りから、オオセッカの鳴き声が聞こえてきました。わたしの位置から…30~50mぐらい先でしょうか。オオセッカが、ヨシの細い茎に留まっているのが見えます。コンデジで動画を撮影しながら進むのですが、この距離では、撮影されてはいないでしょう。少し進むと、飛び立ってしまいます。でも、「ベンセ湿原」よりは、あきらかに数は多いようです。しばらく進みますと、20~30羽程度の群れ(?)が見えました。足音を忍ばせながら、ゆっくりゆっくり近づきます。……でも、ダメですね★やっぱり、30mぐらいのところで、飛び立ってしまいました。しばらく歩いて、右手のヨシ原の、ヨシとヨシの間から、細い茎に、2羽、とまっているのが見えました。これまででは、最短距離です。10~15m先でしょうか。肉眼では、ハッキリと見えます。息をひそめて、動画撮影を試みました。やっぱり…ダメですね。ただのヨシ原のように見えますね?でも、1分50秒あたりのところで、画面中央、黒い点が動いたのが、ごらんになれたでしょうか?オオセッカが、細い茎から別の茎に、飛び移ったのです。これが、限界でしたぁ!!ま、鳴き声だけでも…今回、仏沼には、県道170号から入りましたが、国道338号から入るルートもあるようです。国道側からは、夕景もきれいなようですので、近いうちに、再訪したいと、考えております。もう少し、時間に余裕を持って。案内板によりますと、おすすめの散策コースは、2~3時間となっておりましたので。あと、蛇足ですが、この日、わたしは短いズボン…半パンで行ったのですが、蚊の集中攻撃を受けました。普段は、近くにある牧場の牛などを刺している、強力な蚊だと思われます。散策する際には、長いジーンズなどを着用されたほうがいいと思います。あと…人は皆無ですし、周りに人工灯も皆無ですので、陽が暮れてから湿原の中に取り残されますと、かなり、たいへんなことになるかと思います。広い湿原ですので、日没時刻も頭に入れながら、散策されたほうがよろしいかと思います♪道は単純ですが、方向感覚を失わないように!!同じような景色ですので!!↓人気ブログランキング「青森県」…1位めざして!!現在第2位★ ありがとうございます。感謝感謝。