大寒波到来 × 松木騎手初重賞V × 注目重賞情報
土曜日の担当は園田・姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。10年に一度の大寒波が直撃した姫路開催2週目。火曜日はメインまでは晴れたり曇ったり時折雪が舞ったり。昼過ぎから北西の風が強くなり始め、手元に置いている資料が飛ばされそうになりました(汗)。私が実況担当していた10、11レースあたりは風速10m前後あったのではないか?というくらいの暴風でした。最終レース発走直前になって天気が一気に悪化。猛吹雪に。吹雪で景色が真っ白に。姫路城も見えなりました。吹雪の中で最終レースが行われ火曜日は全レースを終了。競馬場を出ると周囲は雪が積もり道路は凍結が始まり滑りやすい状態。雪道を走りなれていないドライバーが多く姫路市内の道路は大渋滞が発生。最寄り駅のホームも豪雪地帯のような光景。真っ直ぐホテルにチェックインしましたが、その後も雪は降り続ける状況。翌日朝6時過ぎに悪天候により水曜日の姫路競馬開催中止が決定。27日(金)に順延となりました。テレフォン案内サービスへのアナウンス収録で競馬場へ向かおうとするが・・・JRが全線運転見合わせ。水曜日朝の姫路駅前どう移動しようか考えていると、播但線(競馬場方面へ向かう路線)だけが区間限定で運転再開の知らせが入る幸運。再開して最初の電車に飛び乗り競馬場へ向かうと場内は白銀の世界。馬場に入ると「シャリシャリ」と音がしてシャーベット状になっていた。天気が落ち着いてから整備作業が行われた。場所によっては10センチ以上雪が積もっていた。早朝から除雪作業が進められていたが朝8時頃から再び雪が降り始めた。天気の回復を待って木曜日以降の開催に向けての準備が進められました。三宅きみひとアナウンサーの手元調べによると近況の兵庫県競馬開催中止は約3年5ヶ月ぶり。【兵庫県競馬 最近の開催中止】2019.8.15(木)台風10号の影響で中止2018.9.5(水)台風21号の影響で中止 9.6(木)台風影響の停電が復旧せず中止→10(月)に順延 9.7(金)システム障害で中止 7.6(金)大雨の影響で中止木曜日と代替の金曜日は無事レースが実施され2週目の開催を終える事が出来ました。非常に長くて中身の濃い1週間でした。★ 今週の兵庫県競馬トピックス ★☆白銀争覇(笠松) サンロアノークV1月26日(木)、笠松競馬場で第20回白銀争覇が行われ、兵庫からバウチェイサー、サンロアノーク、メイプルグレイト、プレイヤーズハイの4頭が出走しました。道中3番手追走のサンロアノーク(岡部誠騎手騎乗)は4角手前で先頭に立つと、後続馬の追い上げを封じ重賞初制覇。プレイヤーズハイは3着。バウチェイサーは5着。メイプルグレイトは6着でした。田中一巧厩舎は重賞3勝目。3勝全て笠松競馬場で挙げた勝利です。2020年オグリキャップ記念(マイフォルテ)2022年飛山膿水杯(ゼットパール)2023年白銀争覇(サンロアノーク)兵庫勢は白銀争覇7勝目。2020年のエイシンエンジョイ以来です。☆雪残る中での兵庫クイーンセレクション 1月26日(木)、姫路競馬場で3歳牝馬の重賞競走、第18回兵庫クイーンセレクションが行われました。姫路に舞台を移して3年目。今年も遠征馬はなく地元馬同士の争いになりました。斎藤寿一氏撮影1番枠からロケットスタートを決めて逃げたサラキャサリンが押し切って重賞初制覇。2着は中団から伸びたマルグリッド。3着は好位から進めたイケノシイチャンでした。サラキャサリンは重賞初挑戦で初制覇。昨年6月にホッカイドウ競馬でデビューしてから10戦全て3着以内と抜群の安定感。勝ち時計は1分31秒8で古馬を上回る優秀な時計をマークしました。道営出身の快速牝馬が圧巻のパフォーマンスを披露しました。三宅アナウンサー撮影鞍上の松木大地騎手はデビュー9年目で重賞初制覇。大阪府出身の松木騎手は2015年に高知競馬でデビュー。2019年に兵庫へ移籍しました。勝ち星が伸び悩み苦しい時期がありましたが、今年の姫路シリーズ最初の重賞で初タイトルを手にしました。現地に駆けつけたご両親の前で初重賞を獲得し、目に涙を浮かべていました。勝ち星が伸び悩み苦しい時期もありましたが、姫路最初の重賞で悲願達成となりました。新井隆太厩舎は重賞15勝目。2021年の兵庫ユースカップ(サラコナン)以来の重賞勝利です。松木大地騎手インタビュー(8) 第24回 兵庫クイーンセレクション 勝利騎手インタビュー - YouTube三宅アナウンサー撮影★新子厩舎 最速1000勝! 1/27(金)、代替開催の姫路競馬1Rをモーニングヘイズで大差勝ちした新子雅司厩舎は、兵庫県競馬史上12人目の地方通算1000勝を達成!!森澤憲一郎氏が記録した2項目の最速記録を大幅に更新しました!☆44歳10ヶ月26日は最年少記録 (従来は森澤憲一郎師の49歳3ヶ月2日) ☆開業から10年7ヶ月15日は史上最速記録 (従来は森澤憲一郎師の18年6ヶ月19日) 新子雅司調教師コメント「嬉しいです。開業した当初はこんなに勝てるとは思っていなかった。大きな怪我もあったので、助けてもらって今があります。上には上がいる。後は田中範雄先生を追うのと、その前に兵庫の重賞勝利記録を更新したい。今年はダートグレード制覇、交流G1制覇を目指して頑張っていきます。兵庫から年度代表馬を送り出せたというのは自信になります。」兵庫1000勝アラカルト① <兵庫調教師 1000勝達成時の年齢>1.新子雅司 44歳10ヶ月26日←New!! 2.森澤憲一郎 49歳3ヶ月2日 3.田中範雄 53歳3ヶ月14日4.曾和直榮 56歳7ヶ月23日 5.柏原誠路 58歳0ヶ月0日兵庫1000勝アラカルト② <初出走~1000勝達成の最速記録> 1.新子雅司 10年7ヶ月15日←New!!2.森澤憲一郎18年6ヶ月19日3.福地達晃 18年8ヶ月26日 4.柏原誠路 18年10ヶ月10日5.曾和直榮 19年1ヶ月24日※そのだ・ひめじメール公式Twitterより☆兵庫所属馬重賞遠征情報 ♦第20回黒潮スプリンターズカップ(高知)1月29日(日)高知競馬6R、18時15分発走予定。第20回黒潮スプリンターズカップ(黒船賞選考競走)イグナイター(兵庫)田中学騎手・新子雅司厩舎NARグランプリ2022の年度代表馬に選出されたイグナイターは今年も高知で初陣を迎える。昨年は同レースを7馬身差で圧勝し弾みをつけると、黒船賞、かきつばた記念のダートグレードを連勝。兵庫所属馬初の交流G1制覇へ王者が動き始める。♦第24回梅見月杯(名古屋)2月2日(木)、名古屋大賞典(Jpn3)のトライアル競走、第24回梅見月杯アキュートガール(兵庫)()笹田知宏騎手(予定)・新子雅司厩舎)兵庫移籍後4連勝で新春賞を制したアキュートガールが全国交流の重賞に出走予定。笹田知宏騎手とのコンビで重賞連勝を目指す。他地区は大井のタイサイ、浦和のタカジョーが選定。名古屋大賞典の権利を賭けて激突します。※1/27(金)までの情報。出走馬は変更になる場合があります。☆第20回佐々木竹見カップ(川崎)1月31日(火)、川崎競馬場で第20回「佐々木竹見カップ ジョッキーズグランプリ」が行われます。中央・地方のリーディングジョッキーが腕を競う騎手の祭典に兵庫から吉村智洋騎手が出場致します。2競走の合計ポイントで頂点を争います。第9Rマイスターチャレンジ競走 (1,500m)15:00発走予定第11Rヴィクトリーチャレンジ競走(1,600m)16:10発走予定「出場騎手」町田 直希(川崎)、福原 杏 (浦和)、森 泰斗(船橋)、矢野 貴之(大井)落合 玄太(北海道)、山本 聡哉(岩手)吉原 寛人(金沢)、渡邊 竜也(笠松)岡部 誠 (愛知)、吉村 智洋(兵庫)、宮川 実 (高知)、山口 勲 (佐賀)川田 将雅(JRA・栗東)、戸崎 圭太(JRA・美浦)昨年自身二度目の全国リーディングを獲得した吉村騎手は、2021年の第18回大会で総合3位。大会初優勝を目指します。 ☆来週は白鷺賞 ジンギ3連覇を目指す2020年に復活した姫路の伝統重賞、第52回白鷺賞(2000m)。3連覇を目指すジンギが今年も同レースで始動します。2月2日(木)姫路競馬場 第52回白鷺賞(西日本交流)〖主な登録馬※自場収得賞金順〗【他地区登録】※1月27日時点ミスティネイル(笠松)グリードパルフェ(高知)シャンパンクーペ(佐賀)ヒストリーメイカー(佐賀)ナラ(笠松)【兵庫】ジンギアワジノサクラエイシンナセルコスモバレットエイシンダンシャクユウキラフェールイチノフリオーソクレモナエイシンアンヴァルケンジ―フェイスメイプルブラザータガノウィリアムテーオーエナジ―エイノスケマイネルユキツバキドリュウシークレットローザタガノキングロードヒダルマ など他多数※出走馬は1/31(火)に決定。2年続けて白鷺賞を圧勝しているジンギ。前年の秋は道営三冠馬ラッキードリームに連敗し年度代表馬の座を奪われましたが、年間6走で重賞3勝、2着1回、3着2回と安定感ある走りを披露。昨年の名古屋大賞典は逃げる競馬で3着と健闘。重賞は通算11勝。今年はロードバクシンが持つ兵庫生え抜き馬の通算重賞勝利記録(12勝)の更新を狙います。※ロードバクシンの記録は兵庫在籍時のもの。笠松移籍後「くろゆり賞」を勝ち重賞は13勝している。他地区からJRAのオープン、ダートグレード戦で活躍したヒストリーメイカー(佐賀)が登録。JRAから転入初戦でどんな走りをみせてくれるでしょうか?次週の姫路競馬も火水木の3日間開催。順延なく開催されることを園田競馬場で祈っています。※私は園田でお留守番の予定