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映画ドラマ・千一夜

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2020年08月の記事

全17件 (17件中 1-17件目)

1

●水泳　池江璃花子さん

●水泳の池江さんが難しいとされる病気を克服されて、昨日久々に競技会に参加されました。苦しい闘病生活の末の復活で、つくづく凄いなあ、と思わざるを得ませんでした。普通なら難病になったというだけで参ってしまうかと思います。本当に素晴らしい。昨日は泳ぎを拝見していて、感動をいただきました。

August 30, 2020

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●安倍首相　退陣声明

●安倍首相が退陣を表明されました。しばらく前から少し元気のないご様子だったので、或いは体調など、具合が良くないのかなあ、と思っておりましたが、今回やはり体調が良くないとのことでの退陣表明のようです。このところ、新型コロナ騒ぎもあって物凄く大変な日々で、無理なさらなければ良いなあ、と思っておりましたが、流石に激務だったのではないかと推察致します。　野党の方は、ただ一方的に責めるばかりに見えましたが、難局の多かったこの数年間、安倍さんは良く頑張って遣って来られたかと思います。（批判をするのは容易いですが、良い知恵を出して物事を進めるのは、その何十倍も大変です）　確かに決着のついていない案件も多かろうと思いますが、懸案件というのはいつでも続いて存在するものです。首相交代になっても賢い知恵を次の方に伝えていただき、今後も健康に気を付けながら国政に参加いただければ、と思っております。　まずは長い間、本当にご苦労様でした。（言葉拙くて、申し訳ありません）

August 30, 2020

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アパッチの怒り

評点　★★★☆　表題が内容と少し合わない気が・・・。※楽天アフィリエイトでの映像は無いようです。●1954年度　アメリカ映画　監督：ダグラス・サーク　原作：ジェラルド・D・アダムス　脚本：ジョージ・ザッカーマン　出演：◇ターザ／ロック・ハドソン　チリカワ族族長コチーズの長男◇ウーナ／バーバラ・ラッシュ　チリカワ族の娘◇バーネット／グレッグ・パーマー　騎兵隊の部隊長　大尉◇ナイチ／バート・ロバーツ　ターザの弟◇グレイ・イーグル／モリス・アンクルム　長老、ウーナの父親◇チャト／ジーン・イグレシアス　◇ジェロニモ／イアン・マクドナルド　アパッチ族の有名な戦士●あらすじ　1872年、コチーズ率いるアパッチの一派チリカワ族は、アメリカ政府との講和を結んだ。3年後、死を意識したコチーズは長男であるターザ、次男のナイチらを前に、ターザを族長とし、平和を貴んで生きるようにと遺言を残す。ターザには相愛の娘ウーナがいたが、ターザの弟ナチもウーナに気があり、強引にでも我が物にしようとする。●感想　原題は「ターザ」です。この表題なら、物語の内容と合っていて分かり易い。「アパッチの怒り」だと、アパッチと新入居者（騎兵隊）の戦いの構図を思い描き、違和感がある。　物語は勇敢な若いアパッチ族の族長ターザの物語です。聡明で、若いながら部族の運命を引き受け、既に戦いのときは終わって居留地にて生きてゆくしか方法が無いことを識っている彼は、騎兵隊にも友達を作って平和に生きようとする。北アメリカ大陸は広大で自然豊か、非常に多くの人口を賄える土地です。そうした場所に入植し、家族を増やして行きたい人間が沢山いたことも今日では十分に理解できますが、その当時は開拓者は侵入者であり、「この大地は、地上で生きねばならない人間皆に平等なインフラとして与えられるべきもの」という概念を持って、生きていたのではないように思われます。　原住民が既に其処にいて国ができあがっている状況においては（国と言っても部族レベルのテリトリー程度のものだったかもしれませんが）、新入植者は新参者であって侵入者です。「この土地は空いているではないか、少しは俺たちにくれ。お互い仲良く、平和裏に暮らそうじゃないか」が、話し合いで上手くまとまるなら良いのですが、そううまくは行かないケースも多い。なので、原住民と新加入者の夢との間で戦いが起こることの方が確率が高く、人類の歴史はほとんどそういう事件の連続なのではないかと思われます。結局、「自分らの生きる場所は戦いで勝ち取って、命を懸けてそれを守る」のが、世界の標準的一般ルールなのじゃないかと・・・。　なので、この物語の時代の「すでに勝敗は決している」ところまで進んでいる段階では、このような筋の物語となるのは、或る意味妥当なようにも感じられるのです。●ターザは勇敢で、戦いを挑まれても正々堂々戦うし、騎兵隊の役目や背後の社会の理屈も理解している。騎兵隊の隊長との話し合いも行える。旧来の考えで、生物としての本能で生きるに近い自己欲望に忠実な弟ナイチの攻撃を受けても、すぐに殺すことはせずに、部族の掟に任せようとする。映画撮影当時、ロック・ハドソンはまだ20代だったそうですが、既に貫禄十分で、この役を演じきっているように思いました。●人間は、その習慣や生き方、考え方に関しての違いが、争いを起こす大きな要因でありますよね？　日本でだって、田舎でのんびり暮らしたい人と、都会に出て、持って生まれた才能を最大限に引き出して生き切りたい人では、摩擦があることも多い・・・。同じ世界、言葉の通じる人同士だって、ときには難しい問題を抱えている。●話変わって、北方領土問題。　日本人の多くは、「話し合いによって還ってくる」と思ってはいませんかね？　政府も「固有の領土だから還して欲しい」みたいなことを言っているようですが、もしそれがＯＫなら、誰も最初から、戦って領土を得ようなんて思いやしません。ロシアは多くの戦いの末、沢山の犠牲を払いつつ建国して成り立っており、もし「固有の領土」的な考えを採るとすれば、国そのものが成り立ちません。なにせ、最初の首都はもう自分らの領土内にないような状況なのですし・・・。　アメリカ・・・。300年前には領土だって無かったんです。今の領土はほぼ皆、戦いの末に勝ち取ったもので、「固有の領土」なんていう概念さえ、彼らには頭に無いと思います。世界を俯瞰してみるに、日本のように1000年以上も同じ国家が延々と存続していることの方が珍しく、世界の国家領土に関する標準は結局、「現在、その場所を実効支配している国が、その土地の支配権を持つ」ということになるのじゃないですかね？●覇権主義を採る他国に倣って「固有の領土」以外に進出を試みた時点で、本来の行くべき道を踏み外しはしませんでしたか？　敗戦時に「無条件降伏」という言葉が使われたかと思いますが、これは恐ろしい言葉で、我が国の人民はすべてこの世から消し去られても何も文句が言えなかったような気がしませんか？●これからもこの国が平和に存続して行くには、心していなければならないことっていうのも沢山あるのではないですかね？　世界情勢など何も分からずに生きている若者が、それだけでは不足なのだということに気がついて、しっかりした意識を持って生きて行ってくれることを願ずにはおられません。

August 29, 2020

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追想

評点　★★★☆~★★★★　割と分かり辛かったセリフ回し。皇太后が一番しっかりしてた。★期間限定特価DVD★吹替★イングリッドバーグマン★追想★新品★1405●1956年度　映画　監督：アナトール・リトバック　脚本：アーサー・ローレンツ　出演：◇アンナ・コレフ（アナスタシア皇女）／イングリッド・バーグマン◇パブロヴィッチ・ボーニン／ユル・ブリンナー　ロシア帝国の将軍　皇帝の侍従をしていた◇皇太后／ヘレン・ヘイズ◇ポール公／イヴァン・デニ◇チェルノフ／エイキム・タミロフ◇リーフェンバウム男爵夫人／マーティタ・ハント　皇太后付きの侍女◇チェンバレン／フェリックス・エイルマー◇ペトロヴィン／サッシャ・ピトエフ●あらすじ　ロシア皇帝ニコライ2世の一家が、10月革命の後でボリシェビキの手によって殺害されたと推測されてから10年の年月が経過した。帝国の将軍だったボーニンは、ニコライ2世が4人の娘のために残した1000万ポンドと言われるロマノフ家の遺産に目を付ける。彼は街で見つけた記憶喪失の女アンナ・ニコルに目を付け、彼女を皇女アナスタシアに仕立てて遺産をせしめようと、彼女にレッスンを行って「本物」に仕立てようとする。難関はアナスタシアの祖母に当たる皇太后だった。●感想　一度見た記憶があるのですが、前半はどうにもよく思い出せなかった。皇太后が登場するチャイコフスキーの演奏会辺りは記憶にあり、どうにも、人間の記憶は蒸発しやすいものですね。前半のボーニンの発言やアンナのセリフが多少脈絡を取るのに厄介で気になりましたが、物語が進むに連れて滑らかになった。特に皇太后は物語中、最もしっかりとした印象で、彼女の登場なしには、この物語は締まりませんでしたね。　偽物かどうか分からないまま後半に突入するあたりは上手いですが、でも、視聴者はもう気づいている。結果は、過去の栄光に縋るのではなく、自らの力で未来を描ける者に真の栄冠があるストーリーで終わります。バーグマンはアカデミーの主演女優賞を獲っています。

August 28, 2020

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アビス（完全版）

氷点　★★★☆~★★★★　物語は嘘くさいところも多いけど、映像は頑張ってる。【中古】アビス　完全版／ジェームズ・キャメロン（監督、脚本）,エド・ハリス,メアリー・エリザベス・マストラントニオ【中古】afb●1990年度　アメリカ映画　監督：ジェームス・キャメロン　脚本：ジェームス・キャメロン　出演：◇ヴァージル・ブリッグマン／エド・ハリス　通称バッド。海底油田の採掘作業員◇リンジー・ブリッグマン／メアリー・エリザベス・マスト　バッドの妻だが、気の強い女性。◇ハイラム・コフィ大尉／マイケル・ビーン　軍から派遣された大尉。◇キャットフィッシュ・デ・ブリーズ／レオ・バースメーター　バッドの同僚◇アラン・"ヒッピー"・カーンズ／トッド・グラフ　バッドの同僚◇ジャマー・ウィリス／ジョン・ベッドフォード・ロイド　バッドの同僚◇リサ・"ワンナイト"・スタンディング／キンバリー・スコット　大型キャビン操縦者●あらすじ　海底油田の採掘基地付近で原潜が行方不明となる。バッドをはじめとする作業員はその捜索のため、アビスと呼ばれる海溝に向かう。原潜は痛みが激しく、しかも核弾頭を積んでいた。ソ連の仕業と信じる、軍の特殊部隊から派遣されたコフィ大尉は、弾頭を回収して報復を企てる。●感想　お話にはかなり無理を感じます。のっけの原潜の事故も、核弾頭を127個も積んでいる船があんなことをするわけがない。それに、水を操れる超知能生命体は、人類などと言うお馬鹿な存在を相手にしなくても全く問題ない。そもそも感心を抱きますか？　人類＝戦争をしたがって、一般の人々を虐げて自分は支配者になろうとする人だけ真剣に管理すれば、人類の罪はかなり多く軽減されます。支配欲の強い人には困ったもんだけど、超能力あるんだったら、津波起こして多くの一般人を窮地に陥れたりせず、本当に困った発想をする人だけ取り扱ってくれれば良い訳で・・・。まあでも、キャメロン監督が高校生時代に書いた小説！　というのなら、まあ、それなりに分からなくはありません。　物語の進行はそこそこ上手いし、映像も1990年代としてはよく出来ている。でも、兎に角長いんですよね・・・。テレビ放映だったがために、170分もじっと見てなきゃならないのは、凄くしんどかった。（後半はまずまずでした）

August 25, 2020

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妻はくノ一　～最終章～

評点　★★★★　発想が良いですね。立ち回りの演出も旨かった。※～最終賞～のDVDは出ていないようです・・・、見れて良かった。以下のリンクは「最終章ではありません」妻は、くノ一　DVD-BOX●2014年度　日本テレビドラマ（NHK）　監督：金子成人　演出：山下智彦　服部大二　原作：風野真知雄　出演：◇雙星彦馬／市川染五郎　平戸藩御船手方書物天文係◇織江／瀧本美織　彦馬の妻となった女性　実は公儀隠密◇松浦静山／田中泯　引退した平戸藩主　今は江戸に住んでいる◇雅江／若村麻由美　織江の母　凄腕のくノ一◇千右衛門／堀部圭亮　海産物問屋「西海屋」の若主人◇静湖／マイコ　静山の娘。平戸藩の姫。◇奥寺勘兵衛／金子勇太　川村の上司に当たる　◇川村真一朗／和田聰宏　御庭番の頭領◇浜路／中島ひろ子　飲み屋の女主人　実は雅江の同僚の忍者◇順平／梨本謙次郎　長崎の密偵の頭●あらすじ　忍びを抜けた織江だが、追手に囲まれ傷を負って姿を消す。静山の目論む外国行きの船の船出を急がなければならぬ事情となり、彦馬は織江が見つからぬため焦り出す。●感想　「妻は、くノ一」の結末編です。なので、順番で見てこないと話が分からない。　ここでも演出の良さは活きていて、静山と川村配下の者の果し合いの演出は速度感があって良かった。それに、川村が遂には織江を切ろうとした時の彦馬と織江との戦いも見ごたえがあり、中々の演出でした。物語は終わっちゃったけど、すっきり感が残りました。　夏、七夕、夜空、銀河・・・。こうでなくっちゃ！

August 24, 2020

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ガス燈

評点　★★★★　有名な映画ですが、今まで見てなかったんです。普通の恋愛映画かと思っていた・・・。【中古】期限)ガス燈コレクターズ・ED 【DVD】／シャルル・ボワイエDVD／洋画クラシック●1944年度　アメリカ映画　監督：ジョージ・キューカー　脚本：ジョン・ヴァン・ドルーテン　ウォルター・ライシュ　ジョン・Ｌ・ボルダーストン　出演：◇ポーラ・アルキスト・アントン／イングリッド・バーグマン　有名なオペラ歌手の姪◇グレゴリー・アントン／シャルル・ボアイエ　ポーラの夫　作曲家◇ブライアン・キャメロン／ジョゼフ・コットン　スコットランドヤードの警部補◇ベッシー・スウェイツ／メイ・ウィッティ　アントン邸のご近所に住む夫人◇ナンシー・オリヴァー／アンジェラ・ランズベリー　使用人◇エリザベス・トンプキンス／バーバラ・エヴェレスト　使用人（老婦人）◇ウィリアムズ／トム・スティーブンソン　巡査●あらすじ　1870年、ロンドン。有名なオペラ歌手＝アリス・アルキストが殺害された事件は、まだ解決が着かず、迷宮入りが必死の状態だった。アリスの姪・ポーラは作曲家のグレゴリーと結婚するが、彼の助言でアリスが住んでいたロンドンのアリスの家で暮らすことになる。或る日、グレゴリーから贈られたペンダントが、彼女のバッグから無くなり、グレゴリーは彼女の記憶がおかしくなったと責める。そのうちに、夜中に階上で妙な物音がするようになり、ポーラは使用人に確認するが、そんなことはない、と否定される。ポーラは次第に、自分の精神が変になってきているのでは？　と思うようになった。●感想　有名な映画なのですが、バーグマンというとカサブランカを思い浮かべ、恋愛映画だろう、という憶測をして、長いこと見ていませんでした。で、今回見るチャンスがあったのですが、これはサスペンスで、或る意味の心理劇。だいぶ昔の作品なので、今となっては進行が見る側では分かってしまうところもあるのだけれど、発想としては、当時は面白かったんだろうな？と推測の行くドラマです。アリスの宝石の隠し場所も、「皇帝の鍵煙草入れ」の頃の推理小説的な発想で、懐かしさ感がありました。　主人公を演じるバーグマンは容姿端麗ですが、肩から胸にかけての在り方が堂々としていて、素晴らしいですね。肉体そのものに大きな魅力があって、本当に羨ましく感じました。　映画は白黒です。こういう物語は白黒が結構良いですね。内容にとてもマッチしていると思いました。

August 21, 2020

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●王位戦・第四局　今回も藤井棋聖　魅せてくれました！

●注目の一戦でした。飛車先の歩を付き合って始まったのですが、先手・木村八段の作戦は悪くはなかったと思います。後手の飛車を歩で閉じ込め、2筋への展開のみとした時は、大盤解説でもその一手かな？という感じでしたが、藤井棋聖の選んだ封じ手となる次の一手は、飛車と銀の交換！　AIはこの手を最善手と指摘していたそうですが、僅かな時間でこの手が決断できる藤井さんは、本当に凄い！　しかもそれから続く局面での時間の使い方。どうしてあんなに短い時間で決断できてしまうのか？　と、何回も思わせる状況で、これには参りましたね。●ということで、今回も魅せてくれました。　他の高段位の棋士（解説が出来るくらいの八段クラスの人）でも思いつかないような展開をグングン決断出来て行くところに、彼の最大の魅力を感じます。8冠目指して突き進んで欲しい！

August 21, 2020

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遥かなる大地へ

評点　★★★☆~★★★★　ちょっと作った感がありますが・・・。【バーゲンセール】【中古】DVD▼遥かなる大地へ▽レンタル落ち●1992年度　アメリカ映画　監督：ロン・ハワード　脚本：ボブ・ドルマン　出演：◇ジョセフ・ドネリー／トム・クルーズ　アイルランドの小作農の息子◇シャノン・クリスティ／ニコール・キッドマン　地主の娘◇スティーブン・チェイス／トーマズ・ギブソン　シャノンの家で管理をしている男◇ダニエル・クリスティ／ロバート・プロスキー　アイルランドの地主　シャノンの父親◇ノーラ・クロスティ／バーバラ・バブコック　シャノンの母親●あらすじ　アイルランドの田舎。小作農の息子＝ジョセフは父を殺され、怒りでその地主＝ダニエルを懲らしめようと、彼の家に忍び込む。が、娘のシャノンに見つかり、鍬で足を突かれる。看病を受けるジョセフに、シャノンは、自分はこんな生活は飽き飽きだ、アメリカへ行きたいと漏らす。●感想　アメリカ新世界を目指す若者の話ですが、基本は恋愛ドラマです。で、どうにも、のっけから作った感満載の感じがしました。小作農の男と地主の娘、身分違いの者のラブストーリー・・・。まず、小作農の男が、地主の使いの者に銃で撃たれるシーン、うーん、まあ、何とも・・・。　でも、アイルランドの地主の娘でありながら田舎生活に飽き飽きしている娘・シャノンが方々元気に溢れ溢れ、無謀にも一人でアメリカに行って一旗揚げたい！　辺りが、ひとまず、まずは特異なところ。これがないと、この映画、特徴が出せなかった気がします。ただ、彼女の背景を描くのには少し失敗していて（そのままでも土地は十分に持てる娘が、何故新規開拓地を自力で目指したいかの・・・）、出だしはちょっと唐突感が感じられました。また、前半は半分コメディタッチなので、それならそれでもう少し描き方はあるだろう・・・、などと思いながら見ていました。　中盤、工場に勤め、オクラホマ行きを目指して金を稼ごうと必死に働くシャノン。彼女のために、と願うジョセフは拳闘に頼って稼ぐのですが、この辺りは確かにアメリカの猥雑さが感じられる演出でした。ただ、健康で、実際は惹かれあっている二人が、ずっと長い間一つ部屋で暮らしてああいう進行は、あんまり自然じゃあないなあ、ちと無理な感じもありました。●この物語の発案は、オクラホマでのランドラッシュ（希望者を集めて、国境でのヨーイドンの一発スタートによる競争で土地を勝ち取るやり方）にあって、それを最後の場面としたいモチーフによって考えられた物語。いよいよ話が煮詰まって行って、ジョセフが土地を得ようと必死になる辺りから（また、シャノンの両親も齢ながら工夫を凝らして必死になっている辺りから）、画面はきりっと冴えた感じはしましたね。●思うに、開拓時代のアメリカでは、シャノンくらい気性が強くないと生きて行かれなかったに違いない・・・。我々農耕民族的平和主義では、この先、世界では勝ち残れませんね・・・。23世紀、今の日本人は生き残っていられるかしらん？

August 19, 2020

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あゝひめゆりの塔

評点　★★★★　じんわりと力の入った作品です。あゝひめゆりの塔 HDリマスター版 [DVD]●1968年度　日本映画　監督：舛田利雄　原作：石野径一郎　出演：吉永小百合　浜田光夫　和泉雅子　二谷英明　高品格　乙羽信子　など多数●あらすじ　昭和19年、父親を亡くし母一人の手で育てられた与那嶺和子は、母と同じように教員となるべく師範学校で学んでいた。昭和16年から始まった太平洋戦争は戦局が傾き、圧倒的に優勢を誇るアメリカ軍は、中部太平洋から日本本土へ向けて進行、本土決戦を予想した軍部は沖縄に前線基地を置いた。そんな情勢の中、和子の母親は学童の本土疎開に随行し、対馬丸という船に乗ることになる・・・。●感想　1968年の作なので、冒頭にディスコで遊ぶ若者たちの姿を入れ、いつの間にか平和ボケした日本の若者を冒頭に置いて対比をする構図から始まりますが、まあ、この辺は無くても話は分かります。　庶民が自分たちの運命を自分たちで決められなかった時代、戦争の影がひたひたと沖縄に迫ってくる中、それでも若い男子生徒や師範学校・高等女学校の女学生たちは明るい。運動会で懸命に走る姿には、真の人間の生き生き感が現れていて、上手い演出と思いました。また、映画は白黒で、これがこの映画の描かんとするテーマにはピッタリです。静かな森の様子とか、丘陵に繋がる長閑な道とか（のちにその場所を、敵機が遣ってきて機銃照射したりするのだけれど）、海岸付近に作られる大きな塹壕基地とか、何とも言えない白の光と影が錯綜して、映画映えする映像かと感じました。　明るい雰囲気の沖縄に暗い大きな影が落ちるのは、学童疎開のための貨物船がアメリカ軍の魚雷によって沈められた辺りからです。沖縄は一気に戦時の辛い世界へと落ちて行く・・・。やがて軍の傘下に組み入れられた男子部学生も女子部学生も、或いは兵となって戦い、或いは看護師として戦場で務めばならないようになる。戦争開戦時にすでに国民全員が戦場で戦わねばならない状況を予感しながら、その道へ突き進ませてしまった軍部参謀の頭の悪さ、訳の分からん勇猛さには、今更ながらに呆れ、憤りを感じざるを得ません。（つい先日、「英雄たちの選択」で山本五十六の話を遣っていたので、その記憶が鮮明に残り・・・）　大きな洞窟の中で傷痍した兵を看護し、或いは看取らねばならない若い女生徒たち・・・。鋸による足の切断や、尿の処理さえできない若い兵の辛さをまじかに見ながら・・・、そういった戦時の厳しい場面がとくとくと続き、戦争の悲しさを十分に伝えているかと思いました。●それにしても、米軍は圧倒的な兵器を持ちながら、丘を普通に歩いているような民間人を機上から銃で狙撃したりして、何て非道だったんですかね？　戦争とはいえ、よく平気でそんなことができたものです・・・。人間、憎さが先に立つと我を忘れる？　いや、圧倒的な立場に立つと、狂喜して人を殺める？　いずれにしても、そんなことが二度と起こらないように、切に祈ります。●戦後75年が経って、辛く悲しい戦争の記憶は失われつつありますが、そういう中、こういう映画がいつまでも残って、戦争の悲惨さを伝えてくれることを願います。

August 14, 2020

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●「黒い雨」訴訟、国は控訴？

●広島への原爆投下によって降った「黒い雨」の影響による被ばくか否か？の訴訟の件ですが、国は控訴をするみたいですね。何が問題なのだろう？　「黒い雨の範囲が、科学的に適当か？」でしょうか？　訴訟が起こされたのは随分前のことだと思うし、国はこれまでに「黒い雨の範囲」を真面目に調べてないってことですか？　そんなことってありますかね？　こんな重要な案件なのに。●東日本大震災の時に起こった原発事故でも、放射線は遠く、東京やら長野にまで降っているんです。「これまでには真面目に調べてません・・・、なので控訴します」は、国としては大きな落ち度では？　余談ですが、新型肺炎の特別支援金は、国会議員の方とかお国の政府の方とか、受け取ってはいませんよね？

August 12, 2020

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日本沈没

評点　★★★★　真偽はともかく、だいぶ力の入った作品かと思いました。努力賞＋アルファ。【懐かし作品】[DVD邦]日本沈没 [藤岡弘／いしだあゆみ][1973年]／中古DVD【中古】【P10倍♪7/30(木)0時〜8/17(月)10時迄】●1973年度　日本映画　監督：森谷司郎　製作：田中友幸　田中収　脚本：橋本忍　原作：小松左京　出演：◇田所雄介／小林桂樹　地球物理学博士◇山本総理／丹波哲郎◇小野寺俊夫／藤岡弘　深海調査艇の操縦手◇阿部玲子／いしだあゆみ　地方資産家の娘◇結城達也／夏八木勲　小野寺の同僚◇幸長助教授／滝田祐介　海洋地質学者●あらすじ　小笠原諸島の北方にある無人島が、一夜にして海底に沈む。地球物理学博士の田所は、原因を探るべく深海調査艇「わだつみ」に乗り込み、調査を開始する。操縦手は若手の小野寺、同行したのは海洋地質学者の幸長だった。彼らは海底に奇妙な亀裂と乱泥流を発見する。　一方、伊豆半島で地震が発生し天城山が爆発、内閣では有識者を呼んで意見を聞くこととなった。●感想　私が学生時代の作品です。その頃は新田次郎さんとか小松左京さんが人気があり、ラジオ番組でも放送されていた。ですが、この映画は見る機会がなく、今回何十年ぶりかに視聴しました。　話は若干荒唐無稽ですが、そこそこに科学的事実も盛り込まれており、半島に災害が多い原因がつかめるような説明もなされている。特に、東大の竹内先生の解説が分かり易く、かなり熱を入れて作られた作品、というのが序盤から分かります。　その当時の日本のSF映画は、怪獣映画に代表されるように、特撮による荒唐無稽ものの感じが大いにしましたが（それはそれで面白かったけど）、この映画はもう少し現実に寄った視点で描かれており、最後に小野寺と玲子が「いつかはきっと会える」で終わるのも、作品感覚としては良かったです。　通常、日本映画は演出が今一で★★★☆くらいにしてしまいますが、今回は力の入れよう、予算の掛け方、などを鑑み、また、結構話中の説明も良く、★４つとしました。　それにしても懐かしいですね。特に、いしだあゆみさん。いしだあゆみさんは、日本にはその頃、他には居ないような種類の女性で、ここでも魅力が突出している感じがしました。1970年代というのが、日本文明の華だった時代です。残念なことだけれど、もう日本には、ああいう雰囲気の時代は来ない気がします。

August 11, 2020

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●接触8割削減が有効な方法、でも諸外国では初めっから接触率が低いはず。何故日本だけ死亡率が低いのか？

●日本は過密社会で、満員電車一つ見ても、8割削減したからと言って人と接触しないわけはありません。コロナウイルスの大きさを考えると、空気中に飛ぶ確率／漂い率は１００％ですし、吸い込む確率もかなり高い。なのに、外国での感染・死亡率とはかけ離れた状態です。スペインやイタリアは、日本と比べると最初から９５％くらい接触率が削減された状態なのに、感染率が高い。どうしてですか？　と、問われても返答ができません。　なので・・・、４月の自粛が原因で日本での死者率が低い説明にはならない、とはずっと感じておりました。●この頃のネット記事によれば、「最初に発生国からの旅行者が持ち込んだｋ型のウイルスのお陰で、日本にはかなりの高率で感染が発生し、集団免疫ができてしまったのでは？」ということらしいです。この辺の話は京都大学のウイルス検査をされている先生のお話にあって、結構、納得行く話です。https://www.youtube.com/watch?v=hF0HBmIFWMs&t=1035s（この記事は、何故か17分頃から始まります。一旦止めて最初から見ないと、よく分かりません）●確かに人と人が接触しなければウイルスは拡散しては行かないでしょうけれど、それだけではとても今の状況は説明できない。K型、Ｓ型、G型、Ｙ型など、その辺のウイルスの違いや免疫との関係のしっかりした説明を、NHKなどで遣ってくれないですかね？　ネットで見た限りではまだ断片的で、十分には分かったとは思えませんでした。　PCR検査も、どこを陽性と陰性の判断のポイントにするかで、結果が変わってきてしまうという話もあり、それはその通りだと思うんです。●あと、インフルエンザに掛かっていると体にサイトカインが出ていて、他のウイルスの感染を妨げるそうです。この辺は、昔から私が感じている現象と同じで、納得性が高いと思いました。加えて言いますと、ウイルスは動物から移る時期が一番攻撃力が強く、ヒト⇒ヒト感染の時期に移ると毒性が弱まるような気がしています。（若い頃から、ずっとそう感じています）　その辺の理屈も知りたいですね。●追記　その後、以下の記事番組が編成されたそうです。上久保先生のおっしゃるお話は、こちらを見ると分かり易いと思います。Ｔ型細胞が作る免疫とＢ型細胞が作る免疫に違いがあり、通常の検査では、片側しか検出できないようです。早く検査法が確立されるといいですね！(番組は途中から始まりますので、最初に戻って見始めていただきたいです）https://www.youtube.com/watch?v=ajWWHBem-r0&t=563s

August 6, 2020

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●将棋　王位戦第三局　藤井七段はやっぱり凄い

●昨日、19時以降に熱戦の決着が着きました。凄いですね、第三局も藤井七段が勝ちました。　今回、土居矢倉に組んで、相手の角出の受けに桂馬を跳ねた。あまり早く桂馬を跳ねると、歩の餌食になりやすいのですが、藤井七段の場合は、この桂馬の使い方が凄く上手い。魔法使い＝ハリー・ポッター並みの腕前かと思いました。　今回最も優れているなあ、と感じたのは、初日の木村八段の封じ手となった２三歩に対して、再度角を引いて、右銀を組み直して攻勢を採って行った差し回しで、プロらしい差し方で納得感が非常に高かったです。●昨日は夕方になって気になり、AMEBA－TVでビデオ放映を見てみたのですが、３時のおやつのビデオの後の2時間ほどが割愛され、突然「AＩが７０数パーセントから一気に５３％に優勢を落とした」２一銀打ちから繋がりました。この手、結局２二の銀がタダトリで、それならＡＩ通りに「２二の銀」を前に進めて王手すれば同じ局面になったんです。ただ、相手王の上部脱出を避ける目的で２二の銀は残したのかもしれませんが、あわや逆転か、という気配がありました。●それにしても、藤井さんは正確性が高いですね。崩れない・・・。彼の目の前では、空は晴れ亘っているような感じがします。蒼穹を見ている棋士、とでも言いますかね？

August 6, 2020

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●将棋王位戦第3局（一日目）　藤井七段は果敢な挑戦者

●今回の将棋を見ていて、藤井七段は「自分の得意戦法のみに拘る」のではなく、将棋と言う世界全般に対して果敢に挑戦している気がしました。思うに、「タイトルを取る」のが目的ではなく、将棋世界の新しい一面に挑戦して、新しい局面・世界を切り開こうとしているのではないかと思います。　確かに昨今、AIが盛んに用いられ、人間の及ばない推定をしたりもしていますが、藤井七段は自分の持つ能力を最大限に発揮して、奥に隠れている真理を探求しているのでは？　という気がしています。いわば科学者的なアプローチを行っているのでは？　人気が高いのは「若い」ということだけではなく、控えめな態度ではあるけれど、手を抜かない真剣なアプローチの姿勢にあるのはないか？　と思います。●今回の将棋について、今日午後には勝敗の決着はつくと思いますが、今の私の感じでは、少し難しい局面かな？という気はします。でも、誰も踏み込まなかった手にトライして行く姿勢は素晴らしい。今日も期待しながら観戦します。

August 5, 2020

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●ベトナムでコロナによる死者

●ネット記事によると、ずっと感染を抑え込んで、優秀な防疫体制を敷いていたベトナムですが、ここに来て感染者が増え、6名の死者があったようです。ウイルス検査の結果では、今までにないタイプの強力な感染力の型で、それまで入国を停止していた処置が緩和され、7月末からビジネス客や観光客が入国し始めたのが原因かと思われます。経済の維持は重要課題ですが、大きな感染が始まると収拾がつかなくなります。何とか防疫ができるよう、心より祈っております。（ダナンはとても良い雰囲気の街です。日本の昭和の昔を思い起こさせる。私も数年前に行ったことがありますので、懐かしい愛しい感じが心にあります。これ以上感染が広がらないことを、切に祈ります）

August 4, 2020

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●照ノ富士関、優勝おめでとうございます！

●いやあ、凄いですね。怪我をされて療養のために序二段まで行っていたとは思えないような相撲で、遂に優勝！　素晴らしいなあ、と思いました。　いぶし銀のような淡々とした姿勢、落ち着きを見せる力士さんかなあと思います。こういう人に頑張ってほしいですね。今後も活躍を期待しております。

August 3, 2020

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