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テーマ:海外生活(7772)
カテゴリ:料理学校・リストランテ研修
一体何のディプロマ?って自分でも忘れそうになりますが
料理学校のディプロマ授与式がありました。 なんと学校終了から9ヶ月を経てから...。 私の料理学校が終了したのは2005年3月。 終了直後にディプロマ(終了証書)をくれなかったので 一体いつもらえるのか、みんな知りたがりました。 私が通った学校を卒業すると、トスカーナ県フィレンツェ市公認の終了証書と HACCPという衛生危機管理の勉強を終了したという証明書がもらえるはずでした。 一緒に勉強したイタリア人の中には、すごく適当で細かいことを気にしない典型的なイタリア人と 日本人の私よりも神経質に全ての期日を明確に知りたがる、 この国で生きていくには厳しいであろう几帳面なイタリア人と2通りの人種がいました。 さて、この几帳面なイタリア人が学校事務所に食って掛かって質問を始めました。 「私達の修了証書授与式は一体いつ行われるんですか? その時HACCPの証書も一緒にいただけるんですか??」 学校職員の答えは 「そんな先のことは解りません。」 ....。 几帳面なイタリア人は無謀です。 この学校の授業開始が予定されていた日から 5ヶ月も遅れたことを忘れてしまったのでしょうか...? この学校は公立校で、教員を除いた職員は全て公務員です。 学校の方針は全てフィレンツェ市の気まぐれな都合によって決まります。 市議会でポンとハンコが押された書類が巡り巡って学校にたどり着いてから ここの職員は全ての仕事を開始します。 先にも申し上げましたように職員は「イタリア人公務員」です。 化石度120パーセントの人間ばかり。 何を質問しても「知らない」という返事しかもらえません。 イタリアのお役所の仕事っぷりをご存知の方には解っていただけるでしょうか? しかし、口から生まれた几帳面イタリア人は黙っちゃいません。 学校終了後も何度も事務所に電話してディプロマ授与式予定日を聞いたそうです。 ある事務員は「年内」と答え ある事務員は「11月」と答え ある事務員は「2月頃かな」と答えたそうです...。 私に言わせると、質問することは体力のムダ使いですな...。 こんなイタリア人もいるので、イタリアに上陸後間もない日本人が あらゆることにイライラしてしまう気持ちはよぉくわかりますが そのうち、そのイライラしている時間がムダなことに気付かれることと思います。 私がこの学校から得た教訓は ★申し込んだら忘れろ。 イライラして待たないこと。時間のムダです。忘れた頃に電話はきます。 申し込んだら忘れて違うことに専念しましょう。 ★イタリアサイドの予定は未定。 自分の思い通りにコトが運ぶことは皆無です。 イタリア側が提示する予定を鵜呑みにして勝手な計画を立てないこと。 コックさんに同情しつつ、ikukitoさんのイタリアンに染まるにトラックバック。 さてさて、フィレンツェの市庁舎であるパラッツォヴェッキオの Salone dei Cinquecento(500人広間)で行われる ディプロマ授与式の招待状が突然届いたのは2週間前。 几帳面イタリア人が電話して聞いた結果、的を得た答えは「年内」?だったのかな? そんな几帳面イタリア人に限って、突然の招待状をもらっても 仕事の都合がつかずに欠席していましたよ....。あぁ哀れ。 この日に限っては、招待状を市庁舎入り口でヒラヒラさせると 金属探知機をくぐらずとも招待客入り口から入館出来ました。 500人広間は市庁舎の2階にあたる大広間で、観光客も見学出来ます。 中はこんな感じ。 高い高~い天井を見上げると コテコテざます。 私達の料理人コースは15人だけなのですが フィレンツェの公立専門学校の学生がみんな一度にディプロマを貰いにきていたので その家族もあわせると軽く200~300人はいたのでビックリしました。 暖房なんて無い大広間でみんなコートを着たまんま、 寒さに震えながら待ちましたよ、200人くらい。 なんと私達料理人コースは大人のコースなので呼ばれたのは最後の最後。 浮かれた高校生くらいの学生達はディプロマを手にしたと同時に消えていき...。 最後の私達は大広間を独り占め?して写真を撮りまくり みんなで乾杯して帰りました。しかし寒かった...。 冬のフィレンツェは底冷えして本当に寒いです。 観光でいらっしゃる方はホカロンを忘れずに...。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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