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テーマ:海外生活(7770)
カテゴリ:フィレンツェ大学
卒論について考え始める季節です。
卒業できるのか???は別として(焦) イタリア人の何倍も時間がかかる私としては 準備も早めにしておかないと...と思いましてね。 テーマよりもどの教授にご指導いただくかで少し考え...。 お世話になるのなら一緒にいて気持ちの良い人がいいなぁと 直感に従って勢いでお願いしたのが昨年のクリスマス前。 快く私のお願いを引き受けてくれたC女史は フィレンツェ市の多数のお仕事を一気に引き受けている栄養士。 彼女が抱えている未だ手付かずのプロジェクトを聞いてみると なかなか面白い内容のものばかりで 「あなたが一番興味あるものを、これから一緒にやりましょ。」 と言われて決めたのがコレ。 フィレンツェ市から要請された 「フィレンツェ市内・保育園のベジタリアンメニュー作成」!! 近年は親御さんから 「うちの子供用にベジタリアンメニューを用意してほしい」 というご要望が多数あるそうで...。 フィレンツェは、我が家をご覧いただいてもわかりますよう 住民も多国籍で家庭で食するものもバラエティーに富んでいます。 宗教的な理由から特定の食品を口にしなかったり 体質によって食べられるものが限られていたり あらゆる要望に応えられるよう給食もしっかりと対応しているのですが 「ベジタリアンへのメニュー」の定義は今まで確立されていなかったのです。 栄養士の立場から申し上げますと ビタミンB12、鉄分の不足など 胸を張ってオススメするのは気が引けるところがあるのですが 市からの要請なので、とりあえず用意すると。 そして私は栄養学的な批評も取り入れながら このプロジェクトを卒論にまとめてみようか? と思っています。(が、予定は未定) 先日C女史に誘われて、第一回保育園メニュー考案会議に参加してきました。 保育園のコックさん4人と市の職員3人と栄養士2人と怪しげな日本人1人。 ベジタリアンメニューの話まではたどりつかなかったものの 会議の内容は2008年度の新メニュー考案で なんと今年は「多国籍メニュー導入」とのことで 話はかなり盛り上がりました。 やはり多国籍な子供達に食事を作っているコックさん達は ちびっこ達にイタリアン以外の味にも触れさせていきたいらしく...。 「うちの園児の親から家庭での食事に関するアンケートを取ってみたんだよ」 というコックさんが手にしていたのは 「夕食にはトマトベースのモロッコのミネストローネを食べます。」 と書かれた紙。 ....あ、ハリラのことだ。 「あ、うちでもよくそれ作りますよ。」 と私が言うと 「なんで?なんで?作り方教えて??」 とみんな興味深々。 こんなカンジで3時間もあっという間に過ぎ 漠然と2008年度新メニュー候補に挙がったのは チャーハン クスクス タンドリーチキン などなど、その他いろいろ。 「これらのメニューは4月に試作が行われて選考されます。」 とのこと。 なんとその試作場所は 私が通っていた料理学校だった!! そういえば、市営の学校だったっけ。 「あの~、試作は栄養士は立ち会わないみたいですが 私だけ見学に行ってもいいですか?」 と聞くとOKとのこと。 てなわけで、トントン拍子に話は進んでおります。 イタリアでのプロジェクトはゴールの見えない 始まったはいいけれど結論にたどりつかないケースが多い中 とにかく9月の新年度の保育園始動に間に合わせるためのこのプロジェクトなら ゴールに向かってまっしぐら。 卒論のテーマには最適かもしれません。 次回は試作現場に突撃します。 お楽しみに☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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