カテゴリ:読書
主人公の女性が異母兄を探すため、その恋人と一緒に奈良を歩くという話だが、各章のラストにどんでん返しが待ち受けていて、ミステリー仕立てで話が進む。
ラストまで読んで、「まひるの月を追いかけて」というタイトルの意味が分かった。昼間の月というのは、確かに存在するのだが、はっきり見えないのだ。 死んだはずの女性の幻視など意味の分からないところもあったが、読み方が浅いせいか・・・ 全体的にまったりとした印象で、明日香や斑鳩などを歩いていてもずっとベールに包まれているような感覚。登場人物の心象もなかなかクリアにならない。 冒頭の主人公の「旅が近づくと憂鬱になる。遠足や修学旅行が中止になれば、表面上はがっかりしているのだが、心のそこではほっとしている。」という気持ちには同感。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年05月06日 18時39分29秒
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