カテゴリ:映画
公開初日。朝8時の回に出かける。劇場内はほぼ満席。 この映画、あまりにも荒唐無稽な内容ながら、 「ともだち」は誰かというミステリーについ夢中に なってしまう。 だから今回の映画で、その正体も、動機も明らかになって、 すっきりした。原作よりも万人に受け入れられやすい結末。 カギは70年の万国博覧会。主人公たちと同年齢、そして 同様に首都圏に住んでいた自分としては、彼らの思いがよく 分かる。 私も親に万博に連れて行ってと頼んで、一蹴されたことは 忘れられない。万博のガイドブックだけは買い、夏休み、 ずっと眺めていた。この映画の中でもあったが、クラスで 万博へ行った子どもは、休み明けのヒーローであった。 ともだちの世界征服の動機となるのは、子ども時代の 「いじめ」であるが、自分の周りにも確かにそんなことは たくさんあった。しかし、この映画にもあるように、子ども 同士の連帯もあった。友情もあった。たくましさもあった。 今はどうだろうか。いじめはより陰湿化し、子ども同士の 連帯感は薄くなりつつあるのではないか。 この映画の中で、ロボットが原っぱの秘密基地を踏みつける ことができなかったのは、それが、子どもたちの友情、連帯感、 正義感を育てたからであろう。 今の子どもたちに、原っぱの秘密基地を取り戻させようとする メッセージをここに感じた。 第1章 http://plaza.rakuten.co.jp/ennohasikure/diary/200901270000/ 第2章 http://plaza.rakuten.co.jp/ennohasikure/diary/200902020000/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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