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カテゴリ:【本】水族館、動物園
著者は、日本で一人しかいない「動物園・水族館コンサルタント」。
『世界をめぐる動物園・水族館コンサルタントの想定外な日々』 田井基文 産業編集センター 2023年
動物園・水族館コンサルタントというお仕事を、この本で初めて知りました。 どのようなお仕事かというと、「人々に愛される魅力的な動物園や水族館をつくるためのアドバイスをしたりお手伝いをしたりする」とのこと。
海外では珍しくないお仕事のようです。 その理由は、日本は公営の動物園・水族館が多く、外部にコンサルティングをしてもらう発想自体がない一方で、海外では企業運営の施設が多いから。
本のタイトルから私が勝手に想像していたような内容は、あまり書かれていなかったような気がして、物足りなさを感じました。
お仕事の割合は8割が海外とのことですから、例えば第1章で書かれていたナポリ水族館のリニューアルのようなお話が、もっと読みたかったです。 イタリアは日本と時間の進み方が違うのか遅々としてプロジェクトが進まない……というようなお話。
テロリストと誤解されたとか交通トラブルのお話も書いてあるのですが、個人的に興味があるのは、そこではなく。
依頼を受けた動物園・水族館がある街には、どのような歴史や文化があって、そこからどのようにコンセプトと飼育する生き物を決めたか。 実際にこういう提案をしたけれど、文化の違いから想定外の問題が起きて、プロジェクトがスムーズに進まない……。 というような「想定外」に興味があるので、そこをもっと具体的に、たくさん読んでみたかったです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.09.11 07:41:20
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