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カテゴリ:イタリア90・フランス98
午前中は市立美術館へ。ここでは現在改装中のポンピドゥー・コレクションが展示されている。
美術館へ入ろうとすると、入り口で係のおじさんに「カバンアケテクダサーイ!」と日本語で言われた。一瞬なんて言われたのか良く分からず「はぁ・・・」と固まってしまう。向こうもおや?と思ったらしく「ジャパニーズ?」と聞いてきたので「イエス」と答える。 そうしたらもう一度「カバンアケテクダサーイ!」と言われた。はいはい了解、開けまっせ~。係のフランス人が日本語を話すとは、やっぱり日本人観光客が多いんだなあ。 その美術館の前の通りでは市場をやっていた。ホテルの部屋で食べようと思い、ボルドーの白ワイン、チーズ、パン、パエリア、ソーセージ、ポテトベーコン炒め、イチゴ、バナナを買い込んだ。ここのワインとチーズは滞在中で一番美味かったし、ソーセージはレバーのものなど数種類あって楽しめた。銘柄を覚えていないので、2度と味わえないのが悔しいよ。 午後、ホテルから3位決定戦のあるパルク・デ・プランスへ移動した。スタジアムの近くには全仏オープンテニスを開催するローラン・ギャロスがあるので、コートの周りを見学し、お土産屋さんでTシャツなど買う。ローラン・ギャロスの壁には歴代の優勝者のプレートが飾ってあり、それを歩いて見て回る。 パルク・デ・プランスはサッカー専用の非常に見易いスタジアムだ。アクセスもいいし、こちらの方が大き過ぎるサン・ドニよりもサッカー観戦には適している。3位決定戦とはいえ、今日このスタジアムに来るのは本当に楽しみでワクワクしていた。 しかし、試合ではフランス人の観客にがっかりしてしまった。クロアチアのビリッチ選手に対し、フランス人がずーっとブーイングしているのである。彼がボールを蹴るとブー!ドリブルするとブー!なんとタイムアップまでそれは続いた。 ブーイングの理由は、準決勝でフランスのブランに小突かれたビリッチがオーバーアクションで倒れて、ブランが退場処分になり、決勝戦に出場停止で出られなくなったからである。 確かにビリッチを非難したい気持ちは分からないではないけど、あの退場はやはりブランが悪いのであって、ビリッチにブーイングするのはお門違いだろう。しかもそれをいつまでも根に持って、オランダとの3位決定戦で、試合開始から終了までずっとブーイングなんて最低の観客だ。全くもって気分が悪いよ。 しかもこの日の観客は試合中にウェーブを起こしたり(あまりに退屈な試合ではやったりする)、今日の試合に関係ないフランスの応援まで始めてしまう。要するに彼らは試合なんか全然見ていないのである。なんということだろう。フットボールをまるで愛していないその数々の行為に、すっかりフランスのことが嫌になってしまった。 試合の後、ホテルにてまたもやジーコ・キクチ氏の部屋に集まり宴会。 学生のH君の体験談が秀逸だった。彼がコインランドリーで洗濯していると、怪しいおやじに誘われた。しかし彼はタダで飯が食えると勘違いし、嬉しくてホイホイ着いて行っちゃったのだ。そしたらそのオヤジは案の定ホモで、H君は危機一髪だったとのこと。またその話し方が臨場感あふれていて最高に楽しかったよ。 それとこのツアーは3週間だから、やっぱり会社辞めてきている人が多くて 「あーそう!あなたも会社辞めたんだ、ははは~」 なんていって盛り上がった。辞めてない人の方が少なくて嬉しかったよ(笑)。 それとフランスファンの節操のなさは皆同様に感じたらしく、フランスチームに非はないけど、フランスには勝たせたくないという意見が多かった。今日の3位決定戦だけでなく、いろんなスタジアムでこの人たちは本当にサッカーが好きなんだろうかと思ったのだ。 サッカー談義に花が咲いて、結局明け方まで宴会したよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.05.08 18:40:44
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