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きょうのじぶんの日記(3/2付け)では、
●高校生の友人関係と生活意識 -日本・アメリカ・中国・韓国の4ヶ国比較ー という調査の問題点について書きました。 その中で私がいちばん問題があると感じたのは、 問23 あなたはアメリカ人、中国人、韓国人及び日本人に対して、どのような印象を持っていますか? それぞれ当てはまるところに〇をつけてください。 という設問です。 レジメには、 ・中国人の日本人イメージ:礼儀正しい、集団主義、気性が激しい、冷たい、規則を守る、愛国心が強い ・日本人の中国人イメージ:愛国心が強い、気性が激しい、考えが古い、勤勉、集団主義、自己主張が強い、冷たい ・韓国人の日本人イメージ:規則を守る、礼儀正しい、親切 ・日本人の韓国人イメージ:愛国心が強い、勤勉、考えが古い ・米国人の日本人イメージ:親切、礼儀正しい、勤勉、責任感が強い、規則を守る ・日本人の米国人イメージ:陽気、自己主張が強い、心が広い、親しみやすい、愛国心が強い といった結果が紹介されていますが、「イメージ」というのは、要するに「ステレオタイプ」、「偏見」、「先入観」、「固定観念」と同じことです。 例えば、ある国の人に対して良いイメージを持っていたとします。ところがその国の出身者が日本で殺人事件を犯したとする。それによって、たちまちイメージダウン。そうなったら、良いイメージ回復につとめなければならないのか? 私はそういう対処のしかたは間違っていると思います。それでは本質的な解決にはつながりません。 リンク先の日記にも書きましたが、いちばん大切なことは、 ●どこの国にもいろんな人がいる。出身国の違いで、他人の「性格」を判断してはならない。 ということです。どこの国にも親切な人、親しみやすい人もいれば、学に、自己主張が強く冷たい人だっています。個々人の多様性を理解せず、出身国や民族の違いで相手を評価しようとするから、対立や戦争が生まれるのだと思います。 だから、どうしてもああいうアンケートをとるならば、 ●出身国の違いで特定のイメージを形成するのは間違いだ という回答選択肢をぜひ入れてもらいたい、その選択肢を選ぶ人が100%になった時に初めて偏見が無くなるのだと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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