福島県産食肉シンポジウム 第一部
ともに"語り"ともに"考える"福島県産食肉シンポジウムに当選し、参加しました。[第一部]基調講演1【福島県農林水産部 畜産課課長 伊藤純一氏】「知って感じて福島県産食肉の現在~風評の現状と安全性確保の取組~」(1)福島には「いいもの」がたくさん日本酒、果物、ラーメン、円盤餃子、ソースカツ丼、なみえ焼そば、馬肉、そば、合唱、そして牛肉。「奇跡の牛 高百合」川内村のエース種牛。事故当時、たまたま県外にいました。伊藤さんは、説明に「殺処分」という言葉をお使いになりませんでした。(2)農林水産物価格の推移 赤が全国、黄色が福島。発災のH23年以降、福島がガタンと落ち込んだままです。≪米≫≪桃≫≪和牛≫(3)安全安心に向けた取組1.農地等の除染。放射性セシウムが多く付着した表土を剥ぎ取り、更に十分な深さに掘って土の上下を入れ替える反転耕を実施。果樹の樹皮の付着セシウムを除去するための樹皮削り。などなど、様々な対策をされています。2.モニタリング等H26年度の検査合計26,041基準値超え113(穀類2、牧草・飼料作物11、水産物75、山菜・きのこ25)基準値以下25,928米全量全袋検査検査点数 11,010,162 基準値超えゼロ測定下限値(25Bq/kg)未満 11,008,209(99.98%)25~50Bq/kg 1,910(0.02%)51~75Bq/kg 11(0.0001%)76~100Bq/kg 1(0.00001%)(写真が読みづらいので、数値はふくしまの恵み安全対策協議会からの転記です)草地除染掘って層ごとの汚染状況を確認し、それぞれに合った対策を実践。肉牛 全頭検査結果公表これまで基準値超過ゼロ。現在は不検出。応援してほしいふくしまブランド≪福島牛≫≪エゴマ豚≫エサにエゴマを混ぜて育てた豚肉。αリノリン酸が豊富で美味しい。≪会津地鶏・川俣シャモ≫生産出額は、まだまだ回復していません。基調講演2【東京大学名誉教授 上野川修一氏】「食肉の栄養と機能」福島に限らない食肉全般の講演でした。すみませんが割愛します。第一部が済んで、休憩時間に福島県産ブランド食肉の即売会もあり、いくつか購入しました。掲示物もたくさん掲示物あり、残留放射能対策関連の一部をUPします。≪前半が済んでの感想≫震災からの復旧・復興とは、平穏な日常を取り戻すこと。しかし、マスメディアの報道は真逆ではないか。これだけたくさんの検査がなされていれば「安全ですよ、平穏を取り戻しましょう」と報道されればいいのに、そうではなく、ひとつアウトが出た時だけ報道される。受け止め側はセンセーショナルに感じてしまう。私は、福島県主催のシンポジウムに参加するまで、福島牛の全頭検査を知らなかった。一度事件・事故が起きた後、マスメディアはセンセーショナルに煽って騒ぐだけで、本当の情報を発信するのは被災者(被害者)本人でしかないのだろうか。こういったシンポジウムの内容をご存じないメディア関係者が、視聴率やWEB閲覧数だけを狙ってニュース原稿を書いているから、事件や事故にだけ注目したり批判して騒動を起こすような報道が多くなるのだろうか。伊藤さんのご説明は、とても簡潔明瞭ですがすがしかった。それだけに悶々とやりきれなく口惜しくなった。これだけのことを成し遂げられた福島及び関係者の皆様に、心から感謝と敬意を感じます。 福島県産食肉シンポジウム 第二部 に続く