このタイトルに記述した言葉は,最近上映されている「ヘアスプレー」の一場面でクイーン・ラティファが演ずるモーター・マウス・メイベルが発言した台詞です。
日本では,グラン・シャトーのワインがもてはやされたり,何年のヴィンテージが良いワインだとか,云々(うんぬん)されがちですが,ワインの楽しみ方はそれだけではないでしょう。
そもそもヨーロッパから見れば日本は東の端の国。最良のワインが日本に輸出されるのでしょうか?
逆のことを考えてみると,「あれっ」と気付くかもしれません。
例えば,ヨーロッパに行って,そろそろ洋食も食べ飽きたから,和食を食べに行こうと高級料亭に出向いたとしても,日本国内でお目にかかれるような和の食材に出会えることはほとんど不可能です。最高級の米や牛肉や日本酒など,海外では入手できません。日本から海外に出さないのです。門外不出とでも言わんばかりにね。
その逆が,ワインです。
ですから,ワインにお金を投資することのできる方は別として,高級なワインを追い求めるのもひとつの選択枝ではありますが,日本に出回っている容易に入手可能な美味しい大衆ワインを捜し求めるのもワインを楽しむもう一つの道だと思うのです。その時には,良いヴィンテージを探すことにこだわらず,この年だけはやめておいたほうが良いという年号である1954,58,60,68年などを覚えておいてお手頃価格の年代物を探しましょう。
美味しい大衆ワインのように,「我が家を味のある宿」にしたいと思うのです。