work for energy
去年タイのサンドットさんが言っていた言葉。work for food, not for money直訳は、お金のための仕事ではなく、食べるための仕事。この言葉が出てきた話の流れは、人間は食べられれば生きていける。だけど車も欲しい、スマホも欲しい、おいしいものも食べたいと、どんどん欲が出てくる。欲が出ると、それをかなえるためのお金が必要になる。結果、お金のために働くことになり、忙しくなってハッピーでなくなる。作物を得るためだけに働けば、それほど働く必要はなく、ゆっくりできる時間が増えてハッピー。ということ。それ以来、work for food的に生きるにはどうすればいいかを考えている。しかしここ北海道では、foodのほかにもう一つ必要なものがある。暖房のためのエネルギー。軟弱な自分は、さすがに暖房なしでは耐えられない。しかも、多分ほかの人よりかなり寒がり。北海道人らしく、小さいころの冬はガンガンに暖房の利いた部屋でアイスを食べていた。フィールド暮らしでは、薪を暖房のエネルギーとして使います。ゼロ円エネルギーであるかわりに、とても手間がかかります。手間というのは、要は薪づくりです。この写真は、フィールドの開拓ゴミ置き場。ほとんどは、今年の2月に松の大木の剪定を行った時の枝です。ほかに、薪用にいただいた建築用端材などもおいてあります。けっこうあるからまあ大丈夫と思っていたけど、このままでは雪に埋もれて使いたいときに使えません。またすぐ雪が降ったり雨が降ったりするので、なるべく早いうちに室内に移動しないと。ということで、先日ドッキングしたモバイルハウス3号は、一気に薪置き場と化しました。このままではこれ以上薪をストックできないので、ナタで細かく使いやすいサイズにカットします。上の写真の薪、たくさんあるように見えてカットするとこの程度(写真に写っていないもう一袋分もありますが)。今日は久しぶりにフィールドに入り浸る時間を長めに確保できたのですが、ひたすらwork for energyの一日でした。遊暮働学だなぁ。あ、「遊暮働学(ゆうぼどうがく)」とは、遊ぶこと、暮らすこと、働くこと、学ぶこと。また、これらの境界があいまいな暮らしのことです。パーマカルチャー研究所発で発信していきたい価値観です。これを究極的にやっていくと、ただ暮らしていればいいという生き方になります。遊園地に行く(遊ぶ)、外食をする(暮らす)、会社に行く(働く)、学校・塾に行く(学ぶ)、と境界をはっきりさせてそれぞれにお金とエネルギーをかけすぎる現代社会。遊暮働学のように、ただ暮らしていればそれでいい、となるとシンプルで生きやすいと思うのです。