|
カテゴリ:維持・修繕
ブログにお越しいただき有難うございます。
築30年を超えると、給排水管の劣化が進み、これを放置すると漏水のが原因になります。 部分的に補修は可能ですが、同じ年数が経過しているわけですから、漏水した配管以外の個所も劣化が進んでいると考えた方がよいでしょう。 配管の改修方法は、今ある配管を延命して使用する「更生工法」、配管を交換する「更新工法」大きく二つに分類されます。 コストの面からみると・・ 更生工法のお安くできます。 耐久性を考えると・・ 更新工法の方が、更生工事の倍以上持ちます。 お部屋の使用制限は・・ 更新工法の方が、若干長くなります。 配管は隠蔽されているので、施工性の問題で、更生工法でないと、現実的に改修が難しいケースもあります。 一方で、更生工法は、既に腐食が進んで、管の肉厚が薄かったり、穴が開いていたりすると施工ができない場合があります。 メリット・デメリットをしっかり説明して、組合に判断してもらいますが、マンションによって選択肢は当然変わってきます。 劣化調査を行った後、このようなわかりやすい比較表をつくり、理事会で検討を進めます。 一回の工事は更生工事の方がお安くなりますが、50年のサイクルで考えると・・ 更生工事 3000万円×2回(25年周期) 更新工事 4500万円(50年周期) と更新工事の方がお安くなります。 長い目で見た時に、どちらの工法がお得なのかを考えることも必要です。 築40年近いマンションで、配管の外部腐食が発生し、漏水しました。 ここは更新工法による改修を選択しました。 最後に、配管の改修を進める上でのポイントです。 1.相見積を取らないと競争原理が働かず、割高になります。管理会社お任せで発注しないことです。 2.相見積の取得を管理会社任せにしない。管理会社の関係性が深い業者に見積金額を操作し(出来レースになる)、割高になります。 3.様々な工法があります。複数の工法についてメリット・デメリットを比較します。 4.工事会社以外の第三者専門家(コンサルタント会社)に劣化調査を依頼し、客観的な診断を行います。 5.最低でも三社以上の業者に相見積を依頼します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.06.04 06:20:08
[維持・修繕] カテゴリの最新記事
|