情熱の行方・・・
昨日は勤労感謝の日年齢的にも喜んで享受しなくてはならないがそこは因果な塾稼業ゆえ午前中に家を出て昼過ぎに塾に着いた。すでに全日制の高3のK君が自習室で朝から勉強していた。事務の今井さんとクリスマスツリーを飾り始める「去年は、R君と飾ったんですよね・・・」と感慨深げに言うそうだった。去年の今ごろはまだ中学校に行けず、R男にとっては苦しい時期だったそれも今では本当に見違えるようだ午後から授業のない中学1・2生たちが期末テストの勉強に来た。その中には勿論R男の元気な顔も。以前のこのクラスは手がかかったが今はずいぶんとできるようになった。手の止まっている中2の新人2人の質問に答えたりしているとT先生が応援に来てくれた。夕方早くから中学3年生が続々と顔を出す。その後引き続き国語のF先生と組んで中3生の2クラスの授業に入る意識の高い生徒たちはいいが受験まで後3カ月足らずのこの時期でもいりいろと、手のかかる生徒が数人いる45歳以上も違う孫のような生徒たちを怒ったり、褒めたり授業時間を優に超えて教える・・・授業が終わり誰もいない教室の電気を消しながら塾の教師としての情熱はこの年になってもどこから生まれるのか?と自分でも不思議なくらいの感情を覚えるがそれは考えてみるに自分の仕事へのささやかなプライドもあるがやはり彼らの父母の顔を思い浮かべるとその責任の大きさを感じるからだ・・・・その親たちもまたまたこの塾出身である。そうやって自分もまた生かされている・・・と思えば有り難いと思わざるを得ない・・・情熱とは外へ向かって発露すべきものではなく自らの内に向かって蓄えられるものであるのかもしれない・・・