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カテゴリ:日本映画DVD
「ゲゲゲの女房」ブームから必然的に映画化!
この原作、どうしても水木しげると鬼太郎や妖怪たちに引っ張られてしまい、 作家さんたちの興味も、気を抜くとそっちに行ってしまう。 本当の主役は、奥様の布枝さんの苦労話と、夫人から見たしげる像、とかにある。 NHK連続ドラマは、長丁場なので実に様々な側面を、 バランス良く掘り下げていた傑作だった! さて、本作映画版では、鬼太郎たちおなじみの妖怪たちを 前面に出さなかったのが大正解! それと、ポスターのクドカン演じる水木しげるが、似すぎ!! 不揃いの歯に、瓶底眼鏡に、ぼさぼさ頭!ご本人に失礼なほど似てる。 布枝さん役の吹石一恵は、そのモデル身長が適役か。
昭和36年当時を描くため全編セピア調。(この画調も最近飽きた。) しかし、東京のロケ撮影は現代の風景のまんま。 東京駅とか調布パルコ(ちょーぱる)とか。 ここは、予算がないならあえて映さなくてもよかった。 そう、この当時の調布なんてただのド田舎だよね。 見合いして5日で挙式、即上京。 にしても、不愛想な二人の夫婦。 ボロい一軒家に、家賃を払わない間借り人、 恩赦も実家に送金していて入ってこない。 あまりに話が違う状況に、愛想がいいわけないか。 それでもなんとかがんばる布枝さん。 やがて子供ができ、生むなというしげるに、初めて反発。 強く主張する布枝さんがイイ。 田舎にいた妖怪が、子が授かったことを知らせに 東京でも出てきたところも、あったかくてほほえましい。 あまりの低所得に不正を疑う税務署員たちに、 貧乏人の怒りを爆発させる名シーンも健在。 話は、夫婦の超貧乏時代と、二人が本当に夫婦になるまでの部分に集中し、 これも成功作だったと思う。 (でもwikiで調べると夫婦の超貧乏時代は数年なんですよね…って、でも大変か。) 意外だったのは、挿入された目玉おやじと悪魔くんのアニメーションが、 水木まんがのテイストを的確に再現していてイイ! この吹き替えも二人がやっているが、 超棒読みの「エロイムエッサイム我求め訴えり」というセリフや、 吹石さんの目玉おやじがとてもいい味出してます。 面白くていい作品だったと思いますが、最近の映画作品すべてに 共通して言えることなんですが、何かいまひとつ、 もうひとつ物足りないのが残念です。 贅沢かな。 追伸:これを観て欲しくなった、貸本復刻版を買ってしまった!高! ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ☆↑ランキングに参加してます。↑もし少しでも気に入っていただけましたら、1クリック投票いただけると嬉しいです。m(_ _)m サントラ:
制作年:2010年 脚本:鈴木卓爾 , 大石三知子 原作:武良布枝 監督:鈴木卓爾 出演:吹石一恵、宮藤官九郎、坂井真紀、村上淳、鈴木慶一 ほか 収録時間:119分 メーカー:キングレコード 音声仕様:日:ドルビーステレオ、日(解説):ドルビーステレオ 特典:劇場予告編、メイキング、インタビュー映像、舞台挨拶映像、オーディオコメンタリー 主題歌:
原作 ゲゲゲの女房 人生は…終わりよければ、すべてよし!! 武良布枝 実業之日本社
監督:鈴木卓爾 出演者:吹石一恵、 宮藤官九郎、 坂井真紀、 村上淳 収録時間:119分 レンタル開始日:2011-04-27 Story 水木しげるの妻・武良布枝の自伝エッセイを、吹石一恵と宮藤官九郎共演で映画化。昭和36年、お見合いから5日で結婚し、出雲の安来から上京した布枝。そんな彼女を待っていたのは底なしの貧乏暮らしで、布枝は故郷を思い出し寂しさを募らせていくが…。 (詳細はこちら) ☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.11.09 14:41:30
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