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劇41『容疑者Xの献身』サンシャイン劇場(16-10)2012.6.3(日)14時 人力で回る舞台の上、今日も繰り返される人の営みは、それだけで、ある時は人の命を救う。
3年ぶりの再演。前回、石神をキャラメルボックスの西川浩幸が好演していましたが、 今回は同劇団出身の近江谷さんにバトンタッチ。 西川さんは、地味で寡黙だけれども善人そうな研究者、 近江谷さんは、地味で寡黙で狂気を隠していそうな研究者、という印象。 さらに近江谷さんは、ポスターやチラシの撮影後に、髪を短く(五分刈りくらい)切っていたので 見ようによっては、刑務所の受刑者のようにも見えて、少し怖い。 初演を観て、映画をDVDで観て、さらに今回観て最も感じたのは、当然ながら決して許せない石神の独善的な振る舞い。 純愛?献身?などとは決して思えない。 石神のしたことによって、結果としてより一層彼女を苦しめることになる。 (映画版では、映画の内容でも、宣伝でも、評判でも、静かな純愛を讃えているように感じて、あくまで自分が感じただけかもしれないが、許せなかった) また、「人は生活しているだけで、誰かを救うことがあるのだ」というところ。 この話の中で、数少ない「救い」であり、暖かくて、何度観ても泣けてしまう。 出演者による手押しの回り舞台は、物語を人間が動かしている感じも良くて、 派手さはないのですがピンスポットが効果的な照明や、 また、さらに、ピアノと弦楽器による音楽が素晴らしい。 初演時には、劇場で迷わずCDを買いました。 静かで優しい。力強い。人間らしい…。 今も繰り返し、聞いてます。 キャラメルボックス2012スプリングツアー(2) 「容疑者χの献身」 原案・原作: 東野圭吾 劇作・脚本: 成井豊 演出: 成井豊+真柴あずき 出演: 近江谷太朗、岡田達也、西牟田恵、川原和久、小林正寛、坂口理恵、前田綾、三浦剛、筒井俊作、實川貴美子、石原善暢 ☆ 人気ブログランキングへ ☆↑ランキングに参加してます。↑もし少しでも気に入っていただけましたら、1クリック投票いただけると嬉しいです。m(_ _)m お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.07.04 20:44:33
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