公開映画レビュー『エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命』
このことが事実だったことの恐怖と怒り
この少年の生涯を描いてほしかった
2024.4.27.恵比寿ガーデンシネマ
1858年、ボローニャのユダヤ人街で、教皇から派遣された兵士たちがモルターラ家に押し入る。枢機卿の命令で、何者かに洗礼を受けたとされる7歳になる息子エドガルドを連れ去りに来たのだ。取り乱したエドガルドの両親は、息子を取り戻すためにあらゆる手を尽くす。世論と国際的なユダヤ人社会に支えられ、モルターラ夫妻の闘いは急速に政治的な局面を迎える。しかし、教会とローマ教皇は、ますます揺らぎつつある権力を強化するために、エドガルドの返還に決して応じようとしなかった…。
(公式HPより)
時々思うことですが、何のための宗教か。
時に、人の命や自由を奪う。
特に、人よりも権威、威厳を守る「教会」の問題が取り上げられることがある。
コピーどおり、何より事実だったことに恐怖と怒りを覚える。
これではただの洗脳ではないか。
映画は、特定の宗教を非難するものではなく、権力に翻弄された親子の運命を描いたもので、このようなことがあったことを、世の中に知らせて、事実を残すことに非常に意義があると感じます。
出来れば、この後、映画に描かれた先の人生、死ぬまでどう生きたかを描いてほしかったです。
人気ブログランキングへ
↓原作ではありませんが。