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カテゴリ:公開映画レビュー
公開映画レビュー『ソイレントグリーン デジタル・リマスター版』1973年製作のディストピアSF映画の代表作
2022年ニューヨーク...「猿惑」に並びC・ヘストンがラストで真実を叫ぶSF! ショベルドーザーでかき分けられる人々がショッキング 「田園」が流れ失われた自然の風景が悲しくも美しい 2024.5.18.シネマート新宿 2022年のニューヨーク...人類以外のすべての生命がほぼ死滅した世界。 極度の格差社会では、上流階級の人間は、”家具(ファニチャー)”と呼ばれる美女(リー・テイラー・ヤングが美しい)が備え付きの高級住宅に住み、高額な肉や野菜を独占。 雑居住宅やその階段などは一般庶民であふれ、配給制の合成食品や水が配られていた。 合成食品”ソイレント・レッド”や”ソイレント・イエロー”に続き、新製品”ソイレント・グリーン”が毎週火曜日に配給されることになるのだが…。 舞台となった2022年を過ぎ、デジタルリマスター版を大スクリーンで観る! 「猿の惑星」に続きC・ヘストンがラストで真実を叫ぶ! 70年代を代表するSF映画のうちの1本。 公開時、「テレビジョッキー」でも今野雄二が紹介してた記憶が強く(間違いかもしれないが)、その後、日曜洋画劇場などで何度も観た。 英語版で観ているのに、納谷悟朗の吹き替えの声にしか聞こえない。 人間がショベルドーザーで、すくい上げられるシーンが衝撃的で、ポスターのメインビジュアルにもなってます。 まるで一山いくらのように扱われ、まさに「人間がいっぱい」(原作の日本語タイトル)を端的に絵にした名シーン。 怪演のイメージが強いチャック・コナーズ が「普通の」殺し屋で出ているのにも注目。 情報屋で捜査官の助手”本(ブック)”である主人公の同居人で親友の老人は、事件の真実を一足先に知ることになり、この世に絶望した彼は「安楽死」を選ぶ。 ベートーヴェンの交響曲「田園」が流れる中、大スクリーンに映し出される、失われた自然を観ながら死ぬシーンは感動的。 現在の自然は地球上には既に存在しない時代であることを訴える。 本作が遺作となったエドワード・G・ロビンソンは、このシーンでは実際には何も映されていない中での演技であり、これを見ていたC・ヘストンは涙ながらに感動したまま撮影に臨んだといいます。 ラスト、C・ヘストンが真実を叫んだ瞬間、画面は安楽死の映像が流れる完璧なエンディングが強烈な印象を残します。![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.05.24 00:00:15
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